出版社内容情報
犬のマイルズは まえみたいに ボールをおっかけなくなった。
よんでもきこえないことがある。
マイルズは ひこうきを てにいれた。
あるはれたひ、
マイルズをのせたひこうきは そらをとんだ……
2019年に亡くなったジョン・バーニンガムの未完の構想をもとに、妻のヘレン・オクセンバリーと旧友のビル・サラマンが描きあげた愛犬マイルズの物語。
『ドライバ―マイルズ』で自由気ままに車で走り回った犬のマイルズは、今回、飛行機を手に入れ、ふたたび自由に空をとびまわるようになった。そしてある日……
いつかはやってくる大切な家族との別れ。
谷川俊太郎の日本語訳が切々と心に響きます。
内容説明
犬のマイルズは最近すっかり元気がなくなった。よんでもきこえないこともある。飛行機を手にいれたマイルズは、ある日、空をとんだ…。2019年に亡くなったジョン・バーニンガムがのこした絵と構想をもとに、奥さんのヘレン・オクセンバリーと友人のビル・サラマンが描きあげた『ドライバーマイルズ』の続きの物語。いつかは訪れる、大切な人との別れをえがきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
28
オクセンバリーは、本当に夫のバーニンガムを愛し、飼犬のマイルズを愛していたんだなと感じました。 この絵本は、夫婦で構想したお話を、バーニンガムの別離と、マイルズの死とを、整理する形で作られた絵本です。 バーニンガムの描いたスケッチが痛いです。 空に消えていくマイルズが悲しいです。 それをまとめあげたオクセンバリーの渾身の思いが響いてきました。 この絵本は、バーニンガムとオクセンバリーの絵本を愛する人には、絶対的な必読書だと思います。2021/10/29
anne@灯れ松明の火
24
隣町で。読友さんご紹介で、「ドライバーマイルズ」を読んでから、こちらへ。絵が、ジョン・バーニンガム& ヘレン・オクセンバリーとなっている。その理由は、奥付に書いてあった。(おふたりが夫婦だと知らなかった汗) 文章は、旧友のビル・サラマン。前作のラストから、しっかり繋がった本作。年を重ね、老いを感じさせるマイルズだが、立派に飛行機を操縦する。でも、以前と違い、飛んだ後はくたくた。そして、ある日……。マイルズにも、見送ったノーマンにも、頑張ったねと声を掛けたい。2021/11/16
ツキノ
22
2021年9月発行。夫婦の合作となっていた…。文章は旧友のだというビル・サラマン。前作、パイロットになりそうな予感を秘めて終わっていたけれど、マイルズの老いと別れも描かれている。巻頭に実際の愛犬マイルズの最期についても書かれていた。じっくり拝読。(E274)2021/11/09
Cinejazz
21
英国の絵本作家ジョン・バーニンガム(1936-2019)が、 “我が家の愛犬マイルス“をモデルにした作品を構想し他界・・・ バーニンガム夫妻の旧友<ビル・サラマン>が、大切な家族との別れの物語を書き上げた。<谷川俊太郎>さんの日本語が切々と心に響いてくる感涙の絵本。〝犬のマイルズは、前みたいにボールを追っかけなくなった。 呼んでも聞こえないことがある。マイルズは 飛行機を手に入れた... ある晴れた日、マイルズを乗せた飛行機は、空を飛んだ!・・・〟🐶🛩⛅2023/12/10
おはなし会 芽ぶっく
21
『ドライバーマイルズ』 https://bookmeter.com/books/11165957 に続くジョン・バーニンガムの遺作、妻ヘレン・オクセンバリ―と友人のビル・サラマンが描き上げた。いつかは訪れる死、マイルズを通してしばしの別れを描いています。人は無くなった後もその人生は続いているのではないだろうか? 『おすすめ!世界の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されている絵本。2021/10/12