ソフトバンク新書<br> アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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ソフトバンク新書
アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797361285
  • NDC分類 469.91
  • Cコード C0245

内容説明

私たち日本人は、どのようにして生まれたのか―700万年前に最初の人類である猿人がアフリカで誕生し、さまざまな淘汰を繰り返しながらホモ・サピエンスへと進化し、ついに人類が日本列島にたどり着くまでの壮大な物語。日本人の起源についてはさまざまな説が論じられているが、本書では形質人類学による最新の研究結果を基に、日本人のルーツの謎に迫る。

目次

第1章 猿人からホモ・サピエンスまで、700万年の旅(類人猿と人類の間にある一線とは?;1000万~700万年前、最初の人類がアフリカで誕生した;美食の猿人は生き残り、粗食の猿人は絶滅した!? ほか)
第2章 アフリカから南太平洋まで、ホモ・サピエンスの旅(北京原人が現代中国人になった、わけではない;ホモ・サピエンスはいつ、どのようにしてアフリカを出たのか?;ホモ・サピエンスがヨーロッパにたどり着くまで ほか)
第3章 縄文から現代まで、日本人の旅(日本列島にホモ・サピエンスはいつ頃やってきたのか;最初に日本に来たホモ・サピエンスが、縄文人になったのか?;縄文人は、いつ、どこから日本列島にやってきたのか ほか)

著者等紹介

溝口優司[ミゾグチユウジ]
1949年、富山県生まれ。国立科学博物館人類研究部長、理学博士。1973年富山大学文理学部卒業、1976年東京大学大学院理学系研究科中退/国立科学博物館人類研究部研究官、2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

47
これは困った。本書が、ではない。読んだばかりの骨考古学者(片山)の『骨が語る日本人の歴史』と同様に、骨というリアルを分析しながら、結論が全く逆。こちらは国立科学博物館人類研究部長。多くの骨のデータを統計的に分析するのが得意。そこから導かれるのは、縄文人は「日本列島で独自に育った」(片山)のではなくアボリジニと同根。弥生人は「階級差や地域差があって帰化人が取って代わったのではない」(片山)に対して北方アジア系の帰化人が"取って代わった"。その理由を農耕帰化人の人口増加率の高さで説明する。どちらが正しいのか。2015/11/13

Mayumi Hoshino

27
序章に「なぜ日本人の顔と欧米人の顔は全然違うのか」とあり、顔の違いやそのルーツを興味深く思う質なので迷わず購入。が、猿人からホモ・サピエンスへと進化していったさまに多くのページが割かれているため、そこから先を知りたい私にはやや消化不良(「アフリカを起源にして世界に拡がっていった」「環境に応じて顔つき体つき、体質をも変えていった--対応できた者のみ子孫を残せた」ことを説明するには必要不可欠なのだけど)。ともあれ、何てことない我が顔にも、遺伝子を乗せて漂流していった歴史が刻まれているのだと思うと感慨深い。2015/11/05

田園の風

25
1000~700万年前、最初の人類である猿人がアフリカで生まれた。環境の変化が直立歩行、手の使用、脳の発達へと導き類人猿の祖先から分岐させた。そして10数万年前、現在の人類共通の祖ホモ・サピエンスに進化し10万年前にアフリカを出る。4~2万年前縄文人は東南アジアから日本に入り、その後弥生人が朝鮮半島経由で日本に入った。農耕民であった弥生人は人口を増やし縄文人は混血により淘汰されていった。そして、現代の日本人の直接の祖と言える古墳時代人に至る。地球環境の変化により人類は今があることが理解できた。2016/08/12

文章で飯を食う

20
おもしろかった。ただ、進化を目的論的に誤解させる表現が少し気になった。でも、非常に有益な変異なら数千年で固定されるとか、面白い話し満載。今後人類は、技術で問題を解決するので、進化しないと言う話に、ちょっと納得。とにかく、知的刺激に満ちた本でした。2014/01/20

目黒乱

15
非常に飛び飛びに読んだので最初のほうなにいってたか忘れた。人類はもう進化しないという話は印象に残った。進化する前に、自らの知恵で環境に適応してしまうからだとか。進化の袋小路だろうか。2015/08/10

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