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ろくでなし三国志―本当はだらしない英雄たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797359558
  • NDC分類 222.043
  • Cコード C0222

内容説明

いつも負けてばかりの劉備、誇大妄想の持ち主である孔明、実はポエマーの曹操…。本書を読めば、三国志のヒーローたちの意外な素顔が見えてくる。今の日本と同様に混沌とした時代を駆け抜けた彼らの風変わりな生き様は、現代人にとっても学べる点が多いはず。新しい三国志の魅力をたっぷりと味わってほしい。

目次

第1章 蜀―漢帝国末期に現れた元祖・楠木正成ご一党(劉備―日和見傭兵隊長が、成り行きでこんなことに;負けているけど本当は俺らのほうが正しい、というロジック ほか)
第2章 魏―漢帝国の大改革を断行も二代目が…(曹操―芸術家に政権を与えると時として暴走する;イケメンに勝てないのか ほか)
第3章 呉―南国の海賊マフィア(おのぼりさん孫堅、玉璽をネコババ;孫策、江東のケネディとして ほか)
終章 歴史とは思想であり、キャラクターとは感情である(三国志を改めて読んでみて;巨大なコンテンツとしての物語)

著者等紹介

本田透[ホンダトオル]
小説家、評論家。1969年兵庫県生まれ。高校を二度中退後、大学入学資格検定を経て、早稲田大学第一文学部哲学科入学(中退)、同大学人間科学部人間基礎学科卒業。出版社で勤務した後にフリーとなり、現在に至るまで思想史から社会現象、ライトノベルまで幅広い分野で旺盛な執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふろんた2.0

12
三国志自体ファンタジーだとしても、この解釈はひどいな。孔明をはじめとする蜀の武将に関する部分はあり得なくもないけど、はっきり言って下衆の勘繰り。コンビニに置いてある雑学系の文庫本としてなら読めたけど、新書で読みたい内容ではなかった。2013/12/16

明智紫苑

6
『電波男』とはまた別の方向性での「露悪的妄想芸」。この本には「脳内勝利主義」というキーワードが出てくるが、このキーワードで、私は一部の人が桐野夏生氏の『グロテスク』の和恵(東電OLの分身)の「転落」を一種の「勝利」と解釈するのに納得出来た。確かに和恵の「優越感」とは、まさしく「脳内勝利主義」に他ならない。2014/12/10

☡@火星人でござる

5
ごめんなさいっ!立ち読みしてしまいましたぁぁぁ! いやもう笑いこらえるのに必死でw 三國志信者から「ぶち殺したろか!」と思われないか心配です。特に蜀の巻きが面白くて面白くて。孔明を「世界史上最高の軍師だ」と言い張っていたヤツとの会話を思い出します、「だけど魏には勝てなかったぢゃん!」でも何度言ってもダメだったなぁ。恐るべし孔明の脳内勝利妄想! 我が愛する曹操も形無しでした。 ――いい加減、物語と歴史を混同するのは止めましょうってば。って言われているようでした。この調子で「赤穂浪士」も斬ってくれないかなぁ!2010/06/18

ハシヒロ

4
1の事実から100の妄想を産み出す我等が本田先生の三国志本。孔明は酒見本の百倍うさんくさく、曹操はスネ夫、孫堅、孫策はヤクザ……。笑えますが、案外事実の一つや二つ、本当にありそうです。2011/04/09

タケミツ

4
三国志は物語としては最高だが、その時代背景は最悪で、出てくる英雄達は大きな問題を振り撒いた、困りものの負け組連中だった!そんなトホホな解釈によって描かれる三国志。三国志について知ってないとよく分からない部分が多々あるが、「三国志は好きだけど、内容殆ど憶えてないよ!」という私でも面白く読めたので、三国志好きを自認する人なら誰でも楽しめるかと。孔明を、イエスと並び立つ哲学の巨人、いや、妖怪として描くあたり本田節全開w凄く面白かったので、この解釈で小説書いて欲しい。売れないだろうけどw2010/11/28

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