内容説明
「君が代」でも詠われているとおり、コケは日本人にとってなじみ深い植物の代表格であり、苔庭や園芸など生活から趣味の世界にまで幅広く利用してきた。しかし、コケそのものの種類や生態となると、正直、知らない方のほうが圧倒的に多いだろう。本書では、コケの基礎知識から見分け方、そしてコケとのじょうずなつきあい方までを、豊富な写真とともに解説していく。
目次
第1章 コケとはどういう生き物か
第2章 コケの生き方
第3章 日本の代表的なコケ
第4章 コケを科学する
第5章 コケとヒト
第6章 コケとつきあう
第7章 さらにコケを知るために
著者等紹介
樋口正信[ヒグチマサノブ]
1955年、埼玉県生まれ。広島大学大学院博士課程修了。理学博士。国立科学博物館植物研究部グループ長、東京大学大学院理学系研究科教授(併任)、絶滅危惧植物専門第二委員会委員長(日本植物分類学会)、専門は植物分類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおた
10
本を読み慣れている人にお勧めしたい、説明がきっちりした苔の本。オールカラーで各ページに写真が掲載されているので、難しいところもビジュアルも押さえてきている。個人的最高見所は、動物の死体や糞にしか生えないマルダイゴケの群落写真! 群落! マルダイゴケは蠅をおびき寄せるために特別な匂いや色を備え、腐敗物から腐敗物へ子孫を残すという究極の生き方をしているわけで、こんな変な植物が絶滅しないのがおかしいと思う。それが群落! 群落! すいません取り乱しましたt。2015/07/15
Tomoko.H
9
写真がいっぱいなのはいい。いろんなのがあるのだな。構造や生態についても詳しく書かれているけど、そこまで興味はもてなかった。きのこと違って有毒なのはないということは、困ったとき食べれるね…不味くさえなければねえ。2017/07/16
びぃごろ
9
コケの春を歩き廻り再読。再び気付きがある訳です。2016/04/12
びぃごろ
4
29日のコケ類入門講座の前に発行されるという素晴らしいタイミングで読めた。顕微鏡観察は当日のお楽しみだ。コケに深~く関わり初めてもうすぐ2年。分かっていたようで、実は理解していなかった部分も。2年して成程と納得出来た事もあり。まだまだ深められるコケであります。初めて 見るコケ写真もあり、これは必読必携でしょう!2013/06/21
えぬ
3
コケの本。ギンゴケ×クマムシの最強ペアの話、ちょうど友達と今日してたところだった。笑 コケの標本作るまではまることはないと思うけど、深い世界だなと思う。2014/11/15