GA文庫<br> 青空のもと道は別れ―迷宮街クロニクル〈4〉

電子版価格
¥759
  • 電子版あり

GA文庫
青空のもと道は別れ―迷宮街クロニクル〈4〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784797358643
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

第一層と第四層を結ぶゴンドラの設置。それにより探索者の利便性は格段に上がる「はず」だった。だが、設置工事は困難を極める。頼れる仲間に背を預け、その場を切り抜ければ明日がある探索と異なり、工事では一般人の施工者と現場を長期間護り続けなければならない。一方、迷宮に潜む生物たちも、侵略者の行動を見過ごすことはなかった。手を携え、総力を挙げて探索者に牙を剥く怪物たち。迎え撃ち、その命を絶つ探索者も、ひとり、またひとりと怪物と同じ運命を辿ってゆく。別れ。その二文字を直視しながら、探索者は進み続ける。先にあるのは安らかな眠りか、それとも…。迷宮街が舞台の群像劇、常々完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナガマツ

5
1番死んだ人数が多かったんじゃないかな。だれも死ぬんだ、という環境であることを毎回確認させられる話だった。ラノベの主人公としては年齢は高い方ではあったけど、まだ二十歳そこそこだったんだよなぁ、というのを恋愛模様の動きで実感。迷宮の怪物のルーツが一体なんだったのかというのが明かされなくて、個人的にはちょっと残念。きなくさいにおいを漂わせていただけに気になって仕方がない。綺麗に終わったし、絶対的に嫌いなキャラクターというのがいないということが、読んでいてとても気持ちよかった。2010/04/13

タカシ

4
様々な人物の目線で書かれた迷宮探索の完結編。家に置いてあってちょっと読み忘れていた一冊。久しぶりに読んでみると、あぁこんな感じだったよねと思いすんなりすんなり物語に入れました。2013/11/26

akiu

4
和風ウィザードリィ群像劇、完結。ゴンドラ設置イベントで、パーティーが解体・再構成されたことで、各人の個性がぶつかり合う形となり、今までよりも抜群に面白かった。とはいえこれは、前巻までに迷宮(街)世界の緻密な描写を重ねたり、人物の心理を丁寧かつねっとりと描いてきた結果のたまものであり、全体通して素晴らしいシリーズであったと思います。迷宮街があり続ける限り、お話は無限に広がるような気がする。今後の展開があるかは不明ですが、まだまだ読んでみたいです。2010/06/05

SEMA

4
シリーズ一貫して、読むのに時間かかるけど読んでると時間を忘れるほど読みふけてしまう。この作品の類まれなるところは、(実際はそんなことはないが)お話としての構成を整えてないんじゃってくらいの先の読めなさだと思う。同じ群像劇であるバッカーノなどは、個々の思考・行動がお話としての集約点に突き進んでいくさまが面白いのだけれど、この作品は個人の影響は関わりのある別の個にしか影響しない。お話の都合に影響されない別々の思考・行動を持ち得るからこそ、全体としては読み解けない、複雑な物語が創られる。そんな気がする。2010/04/17

海老庵

4
群像劇としての集大成になる大規模戦闘とそこに至るまでのドラマが素晴らしい。どの登場人物の生にも死にも意味がある。物語としては群像の中から真壁という存在をクローズアップして描いてきたわけだが、物語世界は更に拡がりを持っているので、続けようと思えばそれこそ「迷宮街サーガ」にだって出来るんだけどね。というか出たら読みたい。2010/03/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/559150
  • ご注意事項

最近チェックした商品