内容説明
ユニークな生態系はどうやって誕生し、生物はどのように進化したのか、世界遺産第1号に選ばれた理由は?ゾウガメの受難と近年の外来種問題など―ガラパゴス諸島に関する第一線の専門家集団が、ガラパゴスの過去、現在、未来への展望を語る。
目次
1 進化論とガラパゴス(青年ダーウィン、ビーグル号に乗る;ダーウィンが見たガラパゴス 進化論を予感させた動植物 ほか)
2 ユニークな生態系(ガラパゴスって、どんなところ?;ガラパゴス諸島は溶岩でできている ほか)
3 不思議な生き物たち(生物はどこから、どうやってガラパゴスへ来たのか;警戒心のない生き物たち 捕食動物の不在 ほか)
4 ガラパゴスの保全科学最前線(世界自然遺産第1号から危機遺産リストへ;ガラパゴスの最大の脅威、外来種とその対策 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naoto
3
文庫本で軽いと思いきや?結構ばっちり内容が詰まってる。途中にある、ガラパゴス動物図鑑がいいね。この環境を維持するためには、世界遺産登録はいいのか悪いのか…考えちゃうな。2018/12/02
takao
2
ガラパゴスのふしぎ2017/05/10
Tatsuya
2
ちょっと柔らか目のタイトルだけど、中身は「ダーウィンが進化論に至るまでにおけるガラパゴスの存在について」「ガラパゴス諸島の地理的特徴とそれによる生態系の特徴」「ガラパゴス固有種の紹介」「生態系保全への取り組み」などボリュームたっぷりかつガチな内容だった。というかガラパゴスに行きたくてたまらなくなってしまった。2012/06/01
コホーー
1
エクアドル本土から1000km離れたガラパゴス諸島。そこに生きるゾウガメやイグアナ有名どころをはじめとする生物の進化論・保全科学を中心に書かれた本書。簡単にいうとガラパゴスの百科事典です。陸上生物(特に鳥類)の人間に対する警戒心のなさは初めて知りました。あと、増える外来種問題に心が痛みます。まあ、原因は人間なのですが…2017/12/10
masa
1
「ガラパゴス」というのは進化論に興味を持っている人にとっては一度は訪れてみたいと思う場所です。とは言え、なかなか簡単に行ける場所ではないので、この本で少しだけガラパゴスの雰囲気を味わうことができました。 1千キロの海を越えて島に渡った動物や植物が長い年月をかけて独自の進化を遂げた姿、できることなら一度ほんとに目にしたいものです。2012/04/05