内容説明
これまでのところ、われわれは広大な宇宙の中で孤独な存在である。なぜなら地球以外の惑星で知的生命体を発見できていないからだ。しかし、太陽系の外におびただしい数の惑星が発見されているいま、「もう1つの地球」が見つかる日まであとわずかだ。そこにははたして生命体が誕生しているのか?それとも私たちの存在が稀なのか?宇宙と命のつながりをめぐるすべての謎に、いま挑戦する。
目次
第1章 ほんのわずかな“ふらつき”も見逃すな!
第2章 系外惑星の素顔
第3章 生命を宿す惑星を求めて
第4章 宇宙から生命へ
第5章 物質から生命へ
第6章 ふたたび空へ
著者等紹介
瀧澤美奈子[タキザワミナコ]
科学ジャーナリスト。内閣府社会実証戦略委員会委員、文部科学省科学技術学術審議会臨時委員。お茶の水女子大学理学研究科物理学専攻修了。科学をやさしく解き明かす。専門分野は物理学、地球科学。テレビ(日テレNEWS24)科学ニュース解説のほか、大学や地方自治体、文化講座などで講演を行う。時事通信社配信の子ども向け科学記事を連載。2005年4月、有人潜水調査船「しんかい6500」に乗船し、1300メートルの深海を実体験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜長月🌙@読書会10周年
62
生命の起源を求める上で宇宙から地球に祖となる生物が運ばれてきたという考え方を「パンスペルミア」説と言います。しかし、最初の生物が地球で生まれたにしても宇宙起源としてもどちらにせよ最初の生物というものがあるはずです。その探究のアプローチはボトムアップの化学進化から生命に至る道とトップダウンの現在の生物から祖先をたどる道があります。両側から近付いて出会った所に正解はあるはずです。地球外生命体を探すことは生命の神秘への探索でもあります。2021/04/07
mitei
29
宇宙人を探している最前線がよくわかった。また地球の生命の誕生もそこまでわかってきてもう全容が明らかになる日も近いことを感じられた。2012/04/30
ノリピー大尉
7
なぜ、地球に生命が芽生えたのか? 他の天体でも生命は芽生えるのか? 生命の誕生には何が必然で、何が偶然なのか? (音読破)2014/11/26
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
5
近年注目を集めている宇宙生命科学を概観する本。1995年に初めて発見されてから、現在では数千個以も見つかっている太陽系以外の惑星について。どうやって出来たのか?太陽系との違いは?地球外生命体は果たして存在するのか? ▼また、地球で誕生した生命の、その素となるアミノ酸は宇宙からやってきたかも?という説について。などなど。生命はどうして生まれたのか?その原因、条件や生命の可能な形態などは、地球の外にも目を向けないと見えてこない。▼これからの発展が期待される学問分野。今後、どんなこと明かされるのか楽しみだ。2017/07/05
やいまゎ
3
先日火星に無事着陸したキュリオシティーに期待したい。アストロバイオロジーの原動力は好奇心だ!2012/08/27