出版社内容情報
深海とはかくも厳しき世界なのか!?
深海探査艇をもつ国はわずか6カ国。
ゆえに深海生物が写真や映像で撮られる機会は少なく、研究も十分に進んでいない。
しかしそれでも、少しずつだがわかってきたこともある。
その研究成果による深海魚の実態を、美麗イラストをもとに解説していく。
●ムネエソ科 ~光の適応をすべて見れる~
●ワニトカゲギス科 ~色覚を独自に進化させた~
●ヒメ類 ~何度も泳ぐ生活に戻った~
●アカマンボウ類 ~口がスライドする~
●頭足類(イカ・タコの仲間) ~初期の眼と最良の眼をもつグループ~
●キロテウティス科 ~貝殻を土台に羽ばたく~
●オニアンコウ科 ~もっとも過剰な装飾をもつ深海魚~
●ムネエソ科 ~光の適応をすべて見れる~
ムネエソ -多角形をした光るコイン-
テンガンムネエソ -銀色の戦斧-
ナガムネエソ -黄色い色眼鏡-
●ワニトカゲギス科 ~色覚を独自に進化させた~
ホウライエソ -失敗した脊髄で狩りを行う-
フォトネクテス・マルガリータ -視界から緑を排除した-
ナンヨウミツマタヤリウオ -寿命も体も縮めた雄-
Column なにゆえホテイエソ科はワニトカゲギス科にのみ込まれたのか
オオクチホシエソ -赤い光の狩人-
エレナ族のクラゲ -赤で誘う、赤を見る、赤で見る-
Column 青と眼
●ヒメ類 ~何度も泳ぐ生活に戻った~
アオメエソ -眼が緑色に光る-
デメエソダマシ -透明な泣きぼくろで視界を広げる-
マダラヤリエソ -大物狙いの望遠眼-
ムカシヤリエソ -望遠眼がもとに戻った-
ミズウオとキバハダカ -口蓋の鋭い牙が武器-
シンカイエソ -大水深で待ち伏せる-
ボウエンギョ -立ち泳ぎの大物喰い-
●アカマンボウ類 ~口がスライドする~
スティレフォルス -スポイトのように進化した-
オプスソプロクツス科 ~4つ目と進化した~
ウィンテリア -わが名は望遠鏡-
ギガントキプリス -パラボラな眼はコンパクト-
●頭足類(イカ・タコの仲間) ~初期の眼と最良の眼をもつグループ~
オウムガイ -最初期の眼をもつ-
ダイオウイカ -最長の視程を誇る-
ユウレイイカ -手をつくり直した-
マグナピンナ -腕を垂らして狩りをする-
コウモリダコ -クラゲ並みの省エネ生活-
●キロテウティス科 ~貝殻を土台に羽ばたく~
ミューレリとマグナ -ヒレで泳ぐ半透明なタコ-
マレーイ -少晶体を失った頭足類-
スタウロテウティス -光るマリンスノーをまねた-
ヤペテラ・ヒーシ -透き通ったり赤くなったり-
チョウチンアンコウ ~多様な寄生と狩りを実現した~
チョウチンアンコウ -完全な寄生への道-
ラシオグナトゥスとサウマティクティス -めくりあげた上顎が罠-
ギガンタクティスとネオケラチアス -口の外まで歯が生える -
●オニアンコウ科 ~もっとも過剰な装飾をもつ深海魚~
オニアンコウ類 -彼女たちのヒゲはなにゆえ光るのか-
【著者紹介】
1969年長野県生まれ。日本大学農獣医学部卒業。フリージャーナリスト兼イラストレーター。深海生物から恐竜、進化まで、幅広い分野で活躍。おもな著書に、『ダーウィン『種の起源』を読む』(化学同人)のほか、『深海生物の謎』『ありえない!? 生物進化論』(サイエンス・アイ新書)、『深海生物ファイル』(ネコ・パブリッシング)、『深海生物図鑑』(同文書院)、『恐竜と遊ぼう』(誠文堂新光社)などがある。
内容説明
21世紀を十数年過ぎたいまでも、深海探査艇をもつ国はわずか6カ国。ゆえに深海で生きる生物たちの姿が写真や映像で撮られる機会は少なく、研究も十分に進んでいないのが実情だ。しかしそれでも、少しずつだがわかってきたこともある。本書では世界各国の科学者の研究成果をもとに、驚くべき深海魚の姿形を著者自身のイラストで再現しつつ、その不可思議な生態を紹介していく。
目次
ムネエソ科―光の適応さをすべて見れる
ワニトカゲギス科―色覚を独自に進化させた
ヒメ類―何度も泳ぐ生活に戻った
アカマンボウ類―口がスライドする
オピスソプロクツス科―4つ眼と進化した
ギガントキプリス―反射式の眼をもつ節足動物
頭足類(イカ・タコの仲間)―初期の眼と最良の眼をもつグループ
キロテウティス科―貝殻を土台に羽ばたく
チョウチンアンコウ―多様な寄生と狩りを実現した
オニアンコウ科―もっとも過剰な装飾をもつ深海魚
著者等紹介
北村雄一[キタムラユウイチ]
1969年、長野県生まれ。日本大学農獣医学部卒業。フリージャーナリスト兼イラストレーター。深海生物から恐竜、進化まで、幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。