内容説明
開発からはや7年。世界中が待ち望んだ旅客機が就航した。「ボーイング787ドリームライナー」である。日本からも数十社が機体の開発・製造に参加しており、その担当比率が35%にものぼることから、ある意味、準国産機といっても過言ではない。この夢の旅客機を長年追い続けてきた著者が、開発の経緯から機体の魅力、そして日本就航の感動までをお届けする。
目次
第1章 空の新時代―これが787“ドリームライナー”の全貌だ
第2章 ニューテクノロジー―航空機開発の常識を破るハイテクの数々
第3章 開発ヒストリー―構想から設計、完成までの全歩み
第4章 メイド・ウィズ・ジャパン―随所に生きる日本の知恵と技術
第5章 未来の旅―ANAの787最新キャビンに見る夢のフライト
著者等紹介
秋本俊二[アキモトシュンジ]
作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながらエアライン関係者1,000人以上にインタビューを続け、新聞・雑誌やWeb媒体にレポートやエッセイを発表。テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
piro
26
ふと気づくと787冊目だったのでこの本(笑)。ボーイング787の開発から就航までを語った一冊。カーボンファイバー複合材使用による軽量化と高性能エンジンの採用で20%の燃費を向上させた革新的な機材。従来機よりも機内の湿度・気圧を高く維持できる様になり、乗客にとっても嬉しい飛行機です。就航直後から色々トラブルはありましたが、多くのエアラインが導入しており、素晴らしい機材である事は間違いありません。今まで2回しか乗った事ありませんが、快適で長時間のフライトも苦になりませんでした。また787で旅に出たいです。2021/11/27
Kentaro
22
機体全重量の50%以上をカーボンファイバー複合材で作ったことで、787は同サイズの従来機と比較して、20%もの燃費向上を実現した。 この新素材の開発で重要な役割を果たしてきたのが、東レなど日本を代表する繊維メーカーだ。 素材だけではなく、主翼やボディなどの主要部品の製造も日本メーカーが大きく関わっている。 三菱重工業が主翼、川崎重工業が前部胴体や主脚収納庫、富士重工業が左右の翼と胴体を強固に結合する中央翼を受け持つなど、トータルの1/3以上を日本メーカーが製造すると言う準国産ともいわれる旅客機だ。2019/05/30
文章で飯を食う
8
787の話も古くなってしまった感がある。しかし、あんなに開発が難航したのは、なぜなんだろう。就航後もバッテリの発火騒ぎがあったし。2017/02/12
ルヴナン
0
787よりドリームリフターが気になって仕方ない。C130の後継機はコイツじゃないか。戦車何輌載せられるんだ。2017/02/25
あすたりすく @本の虫
0
B787は従来までの旅客機と変わらない外観ですが、蓋を開けると全く新しい機体であることがわかります。また、日本の企業が1/3を製造したり、多国のメーカーが製造に加わっているのも特徴です。そのためか製造スケジュールに遅れが生じたり、度重なるトラブルがニュースで取り上げられたのは記憶に新しいですね。旅客機にとっての転換期の第一歩を踏み出した機材であり、成長痛の時期なのかもしれませんね。2014/01/23