サイエンス・アイ新書<br> 理工系のための原子力の疑問62―なぜ世界は原子力発電に依存するのか?再稼働をふまえ理解すべき科学的知識

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サイエンス・アイ新書
理工系のための原子力の疑問62―なぜ世界は原子力発電に依存するのか?再稼働をふまえ理解すべき科学的知識

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797349450
  • NDC分類 539
  • Cコード C0242

内容説明

福島第一原発事故のあと、日本では原発反対の声に押されて、稼働率が一時、ゼロにまでなりました。しかしまた再稼働の声が高まっています。さらに世界では、原発に依存する国は増える一方です。なぜ原子力に世界が期待するのか、科学的見地からその意義と必要性を知っておく必要はあるでしょう。本書を読み、原子力の基礎から最新の小型原子炉の情報まで、しっかり把握しておきましょう。

目次

第1章 原子力のパワーはどれだけすごいのか?(力とパワーとエネルギーはどう違うのですか?;原子核とはどんなものですか? ほか)
第2章 原子力の発電のしくみとは?(原子炉の構造はどのようになっていますか?;核分裂エネルギーをどのようにして電気に変えるのですか? ほか)
第3章 原子力が抱える問題とは?(原子力の問題点はなんですか?;核兵器への転用は可能ですか? ほか)
第4章 原子力と人類の将来(もっと安全な原子炉はつくれないのですか?;固有安全炉とはどのような原子炉ですか? ほか)

著者等紹介

関本博[セキモトヒロシ]
1945年京都市生まれ。京都大学工学部原子核工学教室、同修士課程修了。カリフォルニア大学バークレー校原子核工学Ph.D.取得。ゼネラル・アトミック社(米国)勤務ののち、1976年より東京工業大学。現在名誉教授。東京工業大学では、21世紀COEプログラム拠点リーダーや革新的原子力研究センター長として革新的原子力の教育・研究に従事。現在カリフォルニア大学バークレー校客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たろーたん

3
すごく初歩的なのだけど、原子力も火力も水を湧かして蒸気にして、タービンを回すという点で、発電の仕方は同じなんだね。火力は石油や石炭、ガスを使ってボイラーで水を湧かして、タービンを回し、それを復水器で再び水にする。原子力は原子炉の中で炉心が核分裂を起こし、そのエネルギーで水を蒸気にしてタービンを回す。ほとんど一緒の物を使っているってことにまず驚いた。2023/05/09

がんぞ

1
人類1個体は、体重比恒温動物平均の10倍以上のエネルギーを摂取し消費している。アメリカ人に限れば100倍以上/化石燃料はいずれ尽きる。ウラン235は海水から採取可能になればほぼ無限/宇宙開発も国家主導ではアクシデントに無限責任が生じる、ゆえに民間主導となった。原発の過酷事故の補償ができる保険会社は存在しない/NPTを脱退して核兵器を開発し保有するに至ったらしい北朝鮮は、保有国の責任=安全管理、流出防止を担えるか?私としては〈核兵器は絶対悪〉だから世界に核脅迫したことで十分「政権交代」強制に値すると思う2020/12/10

ジャッキー

0
原子力のパワーと原子力発電所のしくみは難しい。原子力の問題点と将来については気にかかるところ。その中でも核廃棄物の処理方法が記載されていた。目指すべきところは「より安全」よりも「失敗は必ずあるからより危険性が低い」という記述がしっくりきたが、一般的には「絶対安全」なのだろうなぁ。2013/06/27

朝ですよね

0
核反応は化学反応の100万倍エネルギーがある。力とはゲージ粒子の4つの相互作用であり、それらは原子核の中にあるのだから原子力より効率的なエネルギーはないという見解には説得力があった。中性子とぶつかる核種の吸収、捕獲断面積により、中性子増倍係数という指標が考えられ、これを臨界、超臨界、未臨界と操作していくという発電の仕組みも興味深く読めた。第一章は物理学の基礎をきちんとフォローしており、ここも参考になった。鉄が安定した物質と聞いたことはあったが、結合エネルギーが大きいからなんだな。2021/02/21

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