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内容説明
十五夜が近いある日、またも“裏の”賽河原町が夕焼けに染まってしまった。原因はもちろん、空栗荘の大家が眠ったまま起きてこないせいである。いささか迷惑な事象ではあるが、しばらく経てば終わることと住人達はみな楽観していた。しかし、丸一日以上経っても起きてはこなかったのだ。さすがに問題有りと、大家を起こすためあれこれ一計を案じる住人達だったが、彼はなぜか、いっこうに目覚める気配がない。そんな騒ぎの中、太一のクラスメイト采菜が「弟が薄売りに連れ去られた」と、なぜか大家を頼って空栗荘にやってきたのだが―。賽河原町奇談第二弾。
著者等紹介
霜島ケイ[シモジマケイ]
大阪生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
29
以前に読んだ第一巻の雰囲気が良かったので、二巻目も読んでみました。異界と現世を繋ぐ『空栗荘』が中心となるお話でした。友人の弟を探す展開の『薄売り』と、空栗荘の大家が目覚めなくなった謎を追う『夢の交い路』との二つの章で描かれていました。ストーリー云々より、摩訶不思議な雰囲気を味わいました。事細かなところは忘れても、全体的なイメージみたいなのは印象に残りそうな感じがしました。2013/12/16
ぽろん
28
みんな、温かいなあ。優しいなあ。太一の心も溶けて来た。大家さんも辛かったんだね。2017/06/25
つたもみじ
22
シリーズ第二弾。十五夜が近いある日、またもや異世界の賽河原町が明けぬ夕焼け。そして狂い咲きの彼岸花。丸一日たっても眠りから目覚めない大家を不審に思い行動を始める住人達だったが…。サックリ読了。個性豊かな空栗荘の住人達とその生活に、少しずつ空栗荘に慣れてきた太一。お人好しという語呂合わせの部屋番号を頂いた太一だけれど、住民全員がお人好しじゃないか。古都子さんの想いにニヤニヤし、十遠見さんの特技に爆笑し、ミヨシやレン、それぞれの暖かさが心地よい。采菜は…まあ、必死なのはわかるけど、自分の言動をもう少し顧みて。2017/10/25
MTTとろろ@ご無沙汰でした
9
個人的に十遠見さんの意外な夢に全てを持ってかれました……。なんだよかわいいな!あと古都子さんの新事実があっさりと発覚して「…え!?」と驚いてしまいました。前回も面白かったですが、今回もまたさらに面白くなっています。あったかくて、物悲しくて、ほのぼのとした世界観を堪能させていただきました。次巻も楽しみ。2011/10/23
こりらっち
6
一気に読んじゃった。この雰囲気大好きー。太一も少しずついいほうに変わってきてる。みんないい人で、あったかいな。切なくて優しい物語。2012/01/25