内容説明
ファンタジー小説、マンガ、ゲームなどで活躍する魔法使いは、神話・伝説の魔法使いや、中世、近世、近代に実在した魔術師の影響を受けていることが多い。本書は、神話・伝説に登場する魔法使いたちと、歴史上魔術師と呼ばれた人物たち８９人の興味深いエピソードを紹介する。イラストレーターの一徳と大眉犬太による渾身の美麗イラスト６０点を掲載。
目次
第１章 伝説（アーサー王の助言者 マーリン；知識の飽くなき探求を続ける独眼神 オーディン ほか）
第２章 中世（列聖された錬金術師 アルベルトゥス・マグヌス；医師、占星術師、そして予言者 ノストラダムス ほか）
第３章 近世（薔薇十字の叡智を求めた大哲学者 ルネ・デカルト；中世最後の魔術師 アイザック・ニュートン ほか）
第４章 近代（近代隠秘学の母 ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァッキー；空中を自在に浮遊した近代最強の霊媒 ダニエル・ダングラス・ホーム ほか）
著者等紹介
森瀬繚［モリセリョウ］
早稲田大学第一文学部卒業。企画・制作プロダクション「クロノスケープ」代表として、ゲーム企画や設計、書籍・雑誌の編集・執筆など手広く活動
静川龍宗［シズカワタッソウ］
熊本県八代市出身。東京都内のゲーム会社勤務を経て２００６年よりクロノスケープ所属。企画・ライティングを稼業とする。アニメやゲーム関係のムック、ゲーム攻略本などを執筆（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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白義
11
魔術師の歴史とは世界の隠れた法則、裏の世界を解き明かそうとしてきた知性の歴史でもある、ということでソロモン王やマーリンのような伝説神話の魔術師、レヴィやクロウリーのような生粋の近代魔術師から、ニュートンやデカルトといった思想史を彩る大学者たちの魔術師的側面まで幅広く、かつ胡散臭い点や伝説の研究も多少フォローするなど図解雑学本としては十分な面白さ。本書を読むといかにも公式的な表の思想史と、怪しげな儀式や奇説に彩られた神秘の歴史とは全く地続きなのだということが理解できる。そしてその流れは現代にも続いている事も2016/10/31
圓（まどか）🐦@多忙のためほぼ休止中
3
「魔法使い」カテゴリに相当する人を伝説・中世・近世・近代ごとに解説。読む前はまさに「伝説」の人の解説目当てだったけれど実際は思いの外実在の人物でそれも該当人物の選定が強引さが目についた。解説もほぼ架空の人はまだしも実在の人に関しては単なる事象の羅列にも見えて馴染みのなさもあり頭に入りにくい。これなら却って伝説上と有名人を中心に人物を減らして文章だけでなく図解での解説があっても良かったのかも。ただラスプーチンに関しては簡潔にまとまっていて運命のめぐり合わせに改めて唸る。2023/01/31
t.asuka
1
ファンタジー好きなら誰でも知っている名前から、知る人ぞ知る少しマニアックな名前まで幅広く網羅している。中には悪名高い人物の意外な一面も描かれたりしていて、勉強になった。2008/12/19
