内容説明
本書は、合理的な「楽器の分類法」に従って、いわゆるクラシック音楽で使われる楽器をはじめ、それ以外の楽器もいくつか取り上げて、それらの楽器がどのようなしくみで音を発するようになっているのかを図解で説明します。巻末には、楽器と音に関するQ&Aや用語集もあり、これ1冊でいろいろな楽器のしくみや特徴が理解できます。
目次
いろいろな楽器(気鳴楽器;弦鳴楽器;膜鳴楽器;電鳴楽器)
Q&A
付録 用語集
著者等紹介
柳田益造[ヤナギダマスゾウ]
1946年、兵庫県生まれ。現在は同志社大学名誉教授。専門はデジタル信号処理、音楽音響、音楽情報処理。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ナカヂの雑多な本棚
感想・レビュー
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くまこ
10
ヴァイオリンの表板はスプルースという針葉樹、裏板はカエデなどの広葉樹が素材。木材がどうやって楽器になるのか、絵本『チェロの木』を読んだ方や、アニメ『耳をすませば』を観た方には興味深いと思う。また、ピアノの仕組みと、メンテナンスの話が面白いので、絵本『ピアノ調律師』を読んだ方にお薦め。気鳴、弦鳴、膜鳴、体鳴という発信源による分類や、共鳴周波数の計算など紛れもなく科学の本だが、楽器のグラフィックがきれいで気楽に楽しめた。2013/07/06
生ハム
9
クラシックから電子ミュージックまで、それぞれの専門家九名が楽器について説明をしてくれる一冊。特に、バイオリン職人による、魂のこもった文章が印象的。あとは、クラリネット・フルート・オーボエの超簡単モデルが非常に面白かったです。 ほぼ同じ長さの三本ですが、低音域は一オクターブくらい違います。 クラリネットは閉管の円筒形。 フルートは開管の円筒形。 オーボエは閉管の円錐形。 だからこそ、クラリネットだけ一オクターブ下の音が出る。のだそうな。なるほどなぁ。2013/10/09
barcarola
4
物理的な話だけではなく歴史的な話、そしてアコースティックばかりではなく、電子楽器まで幅広くとりあげられているのが良かった。2019/05/04
風鈴
3
ヴァイオリン、ギター、シンセサイザー等の制作、歴史を科学のアプローチで切り取った本。思った以上に面白い。私は、キース・エマーソンとイエスのファンなので、プログレッシブ・ロックが取り上げられてて、嬉しかった。今もその傾向は変わってないかな(笑)2018/06/04
うわばき
3
ざあっと読んだだけですが。ヴァイオリンの作り方の話が感動しました!職人業って憧れます。2013/12/03