内容説明
私達の身の周りの世界を彩る光と色。ただ私達はその恩恵を受けるだけで、実体について考える機会をもたないで過ごしている。そこで本書では、光とはなにか、色とはなにか、という基礎知識から、さまざまな物理現象、星や地球、生物がつくりだす彩りあふれる世界について、写真や図をふんだんに使って解説してゆく。
目次
第1部 光とは色とはなにか(光と闇の世界;光の色と物の色 ほか)
第2部 星の色、天の光(電磁波とスペクトル;可視光と大気の窓 ほか)
第3部 空の光、地球の色(空が青いわけ;夕焼けが赤いわけ ほか)
第4部 生物の色、命の輝き(闇の中での生命誕生;光合成を始めた原初の微生物 ほか)
著者等紹介
福江純[フクエジュン]
1956年生まれ。大阪教育大学教授。降着円盤や宇宙ジェットなどに関する研究の一方、天文教育やサイエンスデザインにも関心が高い
粟野諭美[アワノユミ]
1972年生まれ。岡山天文博物館館長。天体スペクトルのデジタルカタログ制作をきっかけに天文教育の道へ
田島由起子[タジマユキコ]
1971年生まれ。ちはや星と自然のミュージアム学芸員を経て、現在、自然教育事務所宙(そら)主宰。天文から自然・環境にフィールドを広げて自然体験教育に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベローチェのひととき
9
太陽から無限に降り注ぐ光のおかげで地球の生物は生かされている。そんな光について知りたいと思い本書を読んでみた。光そのものについて理解を広げることは出来なかったが、色について知ることができた。空の色、炎の色、海の色、大地の色などについての説明がよくわかった。今度は太陽に関する本を読んでみたいと思う。2023/05/30
yutanpo
4
科学のかなり広い範囲を取り上げてるのでタイトルの付け方が微妙。確かにどの領域にも光と色は関わってるけど、読みたかったのはそれじゃない感がすごい。あと広範な内容なせいか思ったより専門用語が解説なく出てきて、入門書なのか何なのか、と。写真は分かりやすいので教科書の副読本的には使えるのかも。2020/04/22
じょうぶなことり
2
光とはどういったもので、色はどうしてそのように目に映るのか、科学的にきちんと知りたくて手に取った。説明はごく簡易で、これだけでしっかりと理解することはできなかったけれど、基本の部分は大体わかった……気がする。何の知識もない人間にも読みやすい文章と構成になっているので、広く浅く、この分野の知識を得たい人には好適かと。2017/07/21
Sugh
2
光と色というタイトルから想像していた内容とは少し違ったけれど,きれいな写真と図がたくさんあって分かりやすかった。2014/11/15
dahatake
1
光と色の基本、特にスペクトルの丁寧な話しは、これまで読んだ書籍の中で一番わかりやすかった。 よくある宇宙だけでなく、空や海、生命といった非常に広い範囲での色の見える仕組みに触れられていて、より理解が深まる。2022/09/11
-
- 和書
- 午後は明るい日陰で