内容説明
統計学というと「なんだか難しそうだな」と思うかもしれませんが、ポイントをしっかり押さえ、あまり本質的でないところにこだわらなければ、誰にでも確実に理解できます。「統計学ってなに?」という素朴な疑問から、マンガでゆるーく解説し、読み終わったときには、知らないうちに統計学が身についているという、いままでにない統計学の入門書。
目次
第1章 平均・分散・標準偏差(統計処理をしてみよう;二峰性のヒストグラムとは ほか)
第2章 正規分布(正規分布で「近似」するぜ;標準正規分布 ほか)
第3章 いろいろな分布(二項分布とは;二項分布の例 ほか)
第4章 推測統計(推測統計学;「おおむね」正規分布に従う、とは? ほか)
第5章 仮説検定(仮説の検定;いろいろな検定)
著者等紹介
大上丈彦[オオガミタケヒコ]
プログラマ、ディレクター、予備校講師などを経て、現在はメダカカレッジ主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ehirano1
93
分かり易いです。加えて、追及してOKの箇所と追及したらドロップアウトしてしまう箇所についての言及があるので、ああこの箇所はイメージだけでOKなんだと安心できます。2021/06/22
Yuma Usui
25
「正規分布の式と同じく、追求する必要のないものを追求して、討ち死にしてはいけません。」とあるように、無理に理解を急ぐよりまずは使えることを優先した統計学の解説本。平均より先に確率密度関数の説明が来るあたりは斬新だった。あるデータ群をそれぞれ一乗、二乗、三乗、四乗して総和をデータ数で割ると、平均、分散、歪度、尖度になるという説明はナルホドなと感心した。丁寧な説明のマンガで下手な入門書より頭に入りそう。2019/03/22
PONSKE
21
「侮れないマンガ教材」統計学の入門書は前回も読んだが、身につかなかった。マンガ版に手を出したが、イラストも豊富で個人的には抵抗なく読めた。前回同様、母平均の区間推定の理解が苦労したが、一番納得できたのは本書だった。堅苦しくない統計の入門書が読みたい方にオススメ。2018/06/27
小木ハム
21
登場人物(?)の狼さん、羊さんと山羊さんがギャグテイストで統計学を解説。全体のほぼ半分をフルカラー漫画に割かれており読んでて楽しい。内容はユルく浅くだが書籍によって表す記号が違ったり、故意サンプリングの罠など注意を促してくれてるのもありがたい。『ややこしさは、それだけで難しさなのです』『わかる人にしか通じない″入門書″に存在価値があるのか』『確率をもとにした判断をするのが統計学』2018/06/23
Mark
19
確率、統計というものは、扱いが難しいものです。いちおう、一通り学校で習ったはずなのですが、覚えているのは「〇△※分布」という名称を聞いたことだけです。世界中がCOVID-19で大騒ぎになっている中、メディアが垂れ流している数字には、恣意的で無責任なものが多いと感じており、再勉強のつもりで読みました。改めて多くの発見があったと思います。2020/10/24