出版社内容情報
「効く」と言われ続けたのにはワケがある!
下痢止めにはゲンノショウコ、
便通にや高血圧予防にはドクダミ、
皮膚の血液循環の改善にはセンブリ、
といった民間での言い伝えによって自分の判断でこれらを薬として使う、
これが民間薬を使うということです。
最近ではこの効果を利用したお茶も市販されており、
健康促進のために使われている方も多いかと思います。
この本は、民間薬の基礎知識からその由来となった動植物の紹介、
さらに民間薬から近大役にどう発展していったかなど、
民間薬にまつわるさまざまな話を展開します。
生薬や漢方などの話も満載ですので、
人一倍健康に気を使っている方、必見です。
第1章 民間薬とはなにか
民間薬を科学する
民間薬と漢方薬
生薬と民間薬・漢方用薬
民間薬と配置薬・家庭薬について
民間薬とハーブ-両者は似ている
薬食同源と医食同源
身近な毒草・園芸植物・野菜・果物と民間薬
日本三大民間薬
世界の民間薬-民間薬はどこの世界にもある
これからの民間薬-役割は変わったか?
第2章 民間薬の歴史
薬の始まりは人類の文化の始まり
世界四大文明と薬
歴史上の有名人と民間薬
日本人と薬物との出会い
日本への薬物の伝来
漢方と蘭方の出現
本草綱目
漢方医学の衰退・復権-民間薬は残った
第3章 民間薬あれこれ
植物由来の民間薬
アジサイ/イカリソウ/イチョウ/イネ/ウメ/オオイタドリ/オトギリソウ/カキノキ/カリン/キャベツ/キュウリ/コクサギ/コショウ/ゴマ/サクラ/ザクロ/スイカ/ダイズ/タケニグサ/チドメグサ/チャ/トウモロコシ/トチノキ/ナンテン/ニンニク/ネギ/ハマナス/ビワ/フジバカマ/ヘソカズラ/ヘチマ/ホップ/マタタビ/ミョウガ/ヨモギ/リンゴ/レモン
動物および鉱物由来の民間薬
イモリ/かつお節/ガマの油/紅茶きのこ/シイタケ/ジャコウ/ドジョウ/ハエトリシメジ/ヒトヨタケ/マタゴロウムシ/マムシとハブ/ミミズ/ムカデ/ロクジョウ
第4章 民間薬と近代医薬
近代薬となった植物由来の民間薬
アロエ/インドジャボク/ウコン/オウギ/オウレン/オオバコ/カイニンソウ/カラスビシャク/カンゾウ/キキョウ/キク/キササゲ/キナノキ/キハダ/クコ/クズ/クチナシ/クララ/ゲンノショウコ/ゴボウ/サフラン/サルトリイバラ/サンショウ/シソ/シャクヤク/ショウガ/セイヨウシロヤナギ/センブリ/トウガラシ/ドクダミ/トチュウ/ニチニチソウ/ニッケイ・ハッカク・バニラ/ニンジン/ヒナタイノコズチ/ビンロウジ/ベニバナ/マオウ/ミカン/ムラサキ/モモのたね/リンドウ/
近代薬となった動物・微生物および鉱物由来の民間薬
カキ/クマ/コウジカビ/タラ
第5章 民間薬と中毒
注意が必要な民間薬関連植物
アカネ/アサガオ/オモト/キョウチクトウ/ケシ/コカ/コンフリー/ジギタリス/シャクナゲ/スイセン/大麻/タバコ/チョウセンアサガオ/トウゴマ/トリカブト/バイケイソウ/ヒガンバナ/マチンシ/メスカルボタン/ヨヒンベ
注意が必要な民間薬関連の動物・微生物および鉱物
亜砒酸/雄黄/水銀化合物/テオナナカトル/バッカク/ヤドクガエル
【著者紹介】
1951年宮城県仙台市生まれ。東北大学薬学部卒業、同大学大学院薬学研究科博士課程修了。薬剤師・薬学博士。天然物化学専攻。イリノイ大学薬学部博士研究員、北里研究所微生物薬品化学部室長補佐、東北大学薬学部助手~専任講師、青森大学工学部助教授~教授などを経て、現在、日本薬科大学教授。米国のPharmaceutical Biology副編集長。日本薬史学会評議員。著書はサイエンス・アイ新書『毒草・薬草事典』や『毒があるのになぜ食べられるのか』(PHP新書)、『毒と薬の世界史』(中公新書)、『<麻薬>のすべて』(講談社現代新書)、『アルカロイド-毒と薬の宝庫』(共立出版)、『毒の科学』(ナツメ社)、『毒と薬の科学-毒から見た薬・薬から見た毒』(朝倉書店)、『アミノ酸』(東京電機大学出版局)など多数。
内容説明
下痢止めにはゲンノショウコ、便通や高血圧予防にはドクダミ、皮膚の血液循環の改善にはセンブリ、といった民間での言い伝えによって、自分の判断で適用する、これが民間薬を使うということです。本書では民間薬の基礎知識からその由来となった動植物の紹介、さらには近代医薬にどう発展していったかなど、民間薬にまつわるさまざまな話を展開していきます。
目次
第1章 民間薬とはなにか(民間薬を科学する;民間薬と漢方薬 ほか)
第2章 民間薬の歴史(薬の始まりは人類の文化の始まり;世界四大文明と薬 ほか)
第3章 民間薬あれこれ(植物由来の民間薬;動物および微生物由来の民間薬)
第4章 民間薬と近代医薬(近代薬となった植物由来の民間薬;近代薬となった動物および微生物由来の民間薬)
第5章 民間薬と中毒(注意が必要な民間薬関連植物;注意が必要な民間薬関連の動物・微生物および鉱物)
著者等紹介
船山信次[フナヤマシンジ]
1951年、宮城県仙台市生まれ。東北大学薬学部卒業、同大学大学院薬学研究科博士課程修了。薬剤師・薬学博士。天然物化学専攻。イリノイ大学薬学部博士研究員、北里研究所微生物薬品化学部室長補佐、東北大学薬学部助手~専任講師、青森大学工学部助教授~教授などを経て、日本薬科大学教授。米国のPharmaceutical Biology副編集長。日本薬史学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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