内容説明
人気女優の依頼は、かつて男に宛てたラヴ・レターを取り返すことだった(LOVE LETTERS)。玉の輿のプロポーズをされたコール・ガールが飛び降り自殺をした(DOXY)。―金のある女が、切羽詰った男が、刑務所帰りの前科者が、息子を喪った老夫婦が、今日もさまざまなトラブルを持ち込んでくる。春から夏へ、移りゆく大都会マンハッタンの季節を背景に、名無しの探偵の活躍を描くハードボイルド短編集第1弾。17篇を収録。
著者等紹介
矢作俊彦[ヤハギトシヒコ]
1950年、横浜市生まれ。72年、ハードボイルド短編小説『抱きしめたい』をミステリ・マガジンに発表。70年代、短編小説、漫画を書くかたわら、ラジオ、TVドラマのシナリオ作家としても名をなす。77年、初の長編小説『マイク・ハマーへ伝言』で斯界を驚かす。83年、司城志朗との共著『暗闇にノーサイド』で角川小説賞、98年、『あ・じゃ・ぱん』でBunkamuraドゥ・マゴ文学賞、2004年には『ららら科學の子』で三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ノリピー大尉
7
かつて放送していた、FM東京の深夜のラジオドラマの原作。いまいち、のめり込めなかった。2015/04/28
sibasiba
6
マンハッタンを舞台に名無しの私立探偵を主人公とした連作短編集。短編というかショートショートに近い短さで無駄なくテンポよく話しが進む。チャンドラーのような古典ハードボイルドの臆面もないパロディというかオマージュ、ロマンチシズムとセンチメンタリズム濃厚でハードボイルド小説の精髄だけをそのまま提供されたような感じ。2016/12/31
funa1g
1
五分間ミステリならぬ五分間ハードボイルドといった感じの掌編17本入り。ハードボイルドらしすぎるほどハードボイルドな話ばかりで、どれも短いながらツイストを効かせていて味わいがある。谷口ジローの挿絵も素晴らしい。2022/03/31
HK
1
面白い。2014/12/14
kanu
0
こちらもただ読んだだけ。時間たったらまた読も。2017/07/03