内容説明
様々な問題を抱えながらも、日本は2大政党制への道を進みつつある。緩やかではあるが確実なその流れは、私たち国民にどんな影響をもたらすのか―。日本の政治体制の変遷や海外各国の状況をもとに、2大政党制のメリットと課題を検証。理想的な形で機能させるために政党が、メディアが、そして国民がどのように行動すればよいかを考察していく。まさに将来へのターニングポイントにある今、必読の書。
目次
第1章 日本は今、なぜ「2大政党制」に向かいつつあるのか(「2大政党制」とは何か;現在の日本の政治体制は何制なのか ほか)
第2章 「2大政党制」になると、日本はどう変わっていくのか(私たち国民の投票行動だけで政権交代を実現できるようになる;政策は大筋で似てくるため、差別化が図りにくくなる ほか)
第3章 現在の自民党と民主党で「2大政党制」は実現するのか(「小選挙区制」実施以来4回の総選挙で、流れはこう変わってきた;「小選挙区制」になってはっきり見えた、集票組織の弱体化 ほか)
第4章 私たち日本国民はどう考え、どう行動すべきか(「2大政党制」時代に求められるリーダーとは、どのような人物か;「2大政党制」時代の政党が果たすべき役割とはどのようなものか ほか)
著者等紹介
川上和久[カワカミカズヒサ]
1957年東京都生まれ。東京大学文学部社会心理学科卒、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東海大学文学部助教授等を経て、明治学院大学法学部長。専門は政治心理学・戦略コミュニケーション論。著書に『メディアの進化と権力』(NTT出版・第6回大川出版賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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