内容説明
ハリウッドの百万ドル俳優犬ストロングハートとの共同生活をきっかけに、あらゆる生き物とコミュニケーションできることに気づいた著者が、その実践を試みる。そして、その驚くべき結末とは…イヌも、ヘビも、ハエさえも、あらゆるいのちは「沈黙のことば」でわかりあえる。「生命」、「生きる意味」の大いなる謎をやさしく解き明かした幻の傑作。
目次
1 ストロングハート(ハリウッド史上初のイヌの帝王;イヌには「ためになる本を読んできかせること」;イヌの知遇を得る;イヌとヒトとの血縁関係 ほか)
2 フレディー(ガラガラヘビのほんとうの気持ち;幸福のための動物園;大いなる神秘―アメリカ先住民の「図書館」;黄金の糸 ほか)
著者等紹介
ブーン,J.アレン[ブーン,J.アレン][Boone,J.Allen]
米国出身。新聞記者として成功を収め、後に映画界へ転進し、プロデューサーとして活躍。ハリウッドの100万ドル俳優犬ストロングハートとの共同生活をきっかけに、1940年代から、人間はあらゆる生き物とコミュニケーションできるとして、「異種間コンタクトの研究と実践」をライフワークとした
上野圭一[ウエノケイイチ]
1941年生まれ。早稲田大学英文科、東京医療専門学校卒。日本ホリスティック医学協会副会長、代替医療利用者ネットワーク(CAMUNet)副代表、日本代替・相補・伝統医療連合会議理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamakujira
6
信じられたら素晴らしい話なのに、どうしてもトンデモ本にしか見えなくなってしまった。「奇跡、不思議!動物たちとわかりあえる!」という帯の惹句の通り、さまざまな動物と理解しあえる精神性を、自らの経験から説いていく。でも、前半の犬との交流はまだしも、ハエのフレディーになるとなんだか筆致もおかしく感じるし、フレディーから聖書の一節を示唆されるなんて、著者の精神状況が怖くなる。同じことを試して失敗しても、こんな精神になれなければ無理だと一蹴されて終わるんだろうな。生物学の本だと思ってはいけない。 (★★☆☆☆)2018/01/07
キヌモ
5
知人から勧められて読んだ本。生きとし生けるものはすべてつながれる、と思わせる体験談だ。ストロングハートとの素晴らしい日々は、それだけで映画のようだ。ハエとのやりとりはわからないでもない。異種間コミュニケーションはあるんだという立ち位置で書かれている。大昔の人たちは普通にできていたことなんだろう。特別なことでもなんでもなく。2024/10/26
ライクロフト
3
鳥飼いとしてかなりショックを受けた1冊。人間の理性、論理的思考、理解力といったものだけに立脚した世界がいかに偏ったものであるか、知っていたはずなのに忘れていたことを思い出した。そして、大人になってから「心を開く」ことがどれだけ難しいか、も。誰もがこの著者のようにできるものではない。けれども、何とかして取り戻したい。子供の頃には、できていたのだから。2018/09/01
カバラン
2
読了。世界認識について本質的なことが書かれている。動物が盟友になることが肯ける。子どもに読ませたい本だ。精神世界の本が好きな人の必読書。2018/07/20
hikarunoir
2
思い込みのみで書かれた奇書。表題も偽りがあり、著者は精神を病んでいる可能性さえある。なぜこの出版社から出たかも頷けるし。2013/06/01