出版社内容情報
今日当たり前になったオブジェクト指向プログラミング。この状況に及ぼしたC++の影響は計り知れない。本書は,C++がどのように作り上げられていったかを明らかにする。開発過程を知ることで,オブジェクト指向プログラミングの本質を改めて理解しよう。
目次
C++の前史
C with Classes
C++の誕生
C++言語の設計ルール
1985~1993年のできごと
標準化
C++への関心と利用
ライブラリ
そしてこれから
メモリ管理
オーバーロード
多重継承
クラス概念の高度化
キャスト
テンプレート
例外処理
ネームスペース
Cのプリプロセッサ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shibacho
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C++の複雑さは当初の設計思想である「既存のリンカを使える」に起因している部分が多いと感じた。クラスのメンバ関数定義が複数のcppファイルに散らばっていたり、別ファイルで定義が追加された時もプログラマの驚きが少ないように作られている。C++出身の私は1ファイル1クラス的な考え方が普通だと思ってたが、C言語プログラム(Bonanza等)では処理を中心に関数定義ファイルを分けてあったりして文化の違いを感じる。C++はそのようなスタイルもサポートしているのだ。不満点は例外処理に割いているページが少ないことかな。2015/10/18
Hiraku
0
色々苦しみながら作られてきた言語なのだなあと。歴史を知りたくなった時に。2015/07/27
P_tan
0
言語の設計思想を解説した本なので、C++である程度プログラミングしてからじゃないと理解できない。全部は読めてないので要再読。2010/12/08
ちむら
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C++ の設計には一見すると奇妙な部分が散見されるが、それには理由があることは本書を読むと良く分かる。ゼロオーバーヘッドルールは強すぎる制約のようにも思えるが、このルール無しにはC++ がここまで普及することは無かっただろう。
はるにゃん
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眠かった2010/02/18
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