内容説明
DV研の調査から10年、日本にもDV防止法が施行され、2002年4月「配偶者暴力相談支援センター」が開設された。ドメスティック・バイオレンスを女性の人権問題として取り組み、核心に迫る定義を追い続ける著者の、現実社会と切り結びながら行われた。ジェンダー視点からの女性に対する暴力に関する法学的研究。
目次
1 沈黙を破った女たち(ドメスティック・バイオレンスとは;イギリスにおけるドメスティック・バイオレンスと法;「女性に対する暴力」への取組み)
2 ジェンダーと女性に対する暴力(家族と暴力;家族のジェンダー支配と社会政策;法律学とジェンダー論 ほか)
3 DV防止法の成立(女性に対する暴力防止法の動向と課題;DV防止法立法過程とジェンダー;諸外国のドメスティック・バイオレンス防止への取組みとDV立法 ほか)
著者等紹介
戒能民江[カイノウタミエ]
お茶の水女子大学生活科学部教授。法女性学・家族法専攻。「夫(恋人)からの暴力」調査研究会メンバーとして、1992年、日本ではじめてのDV実態調査を実施。名古屋市、横浜市などでDV実態調査を実施。総理府男女共同参画室および参議院委託による「女性に対する暴力」についての海外調査に参加(イギリス・台湾)。内閣府男女共同参画会議女性に対する暴力専門調査会委員、キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク全国事務局代表、被害者のためのDV法を求める全国連絡会共同世話人
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