内容説明
ギターの音がザクリと響き、歌い手が低く、ものうく歌う…ブルースとはなんと魅力的な音楽だろう。これまで音楽以外の視点から、その音声や歌詞、その背景にある文化・歴史・社会が、まとまって研究されることはなかった。本書は、8名の書き手たちが、文化研究的な方法と伝統的な方法から、ブルースを見直し、ブルースを語り、新たな世紀に解き放とうとする試みである。
目次
1 文化・歴史・社会(ブルースとヴードゥーの悪魔;ルーツ志向と音楽産業;反復するサウンド、複製するブルース―スミス、フェイヒィ、ライヒ;ファルセット・モダニズム―ブルースとアイデンティティの撹乱)
2 言語・文学(黒人音楽と言語リズム;アメリカ文学とブルース―ラルフ・エリソンの世界;ブルースの歌詞―その主題と特徴;黒いオルフェ?―抒情詩としてのブルースについてのいくつかの考察)
著者等紹介
飯野友幸[イイノトモユキ]
上智大学教授
畑中佳樹[ハタナカヨシキ]
東京学芸大学助教授
保坂昌光[ホサカマサミツ]
法政大学兼任講師
大和田俊之[オオワダトシユキ]
日本学術振興会特別研究員(研究機関:慶応義塾大学)
舌津智之[ゼッツトモユキ]
東京学芸大学助教授
榎本正嗣[エノモトマサツグ]
玉川大学助教授
椿清文[ツバキキヨフミ]
津田塾大学教授
高橋誠[タカハシマコト]
高田英語学園園長、日本基督会川崎教会副牧師、八王子市立看護専門学校講
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