感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とりもり
1
人災としか言いようのない大川小学校の悲劇の真実を、国賠訴訟を通じて明らかにしようとした遺族たちの訴訟記録。一審、控訴審の内容と意義が法的な面を中心に客観的に記載されており、何が問題だったのかがよく理解できる。国賠訴訟の性質上、「組織的過失」の認定が重要かつ高い意義を持つことは理解できる一方、「津波テンデンコ」の教えを全く活かせなかった現場力の低さには呆れる他なかった。無責任に原告(ご遺族)を中傷する無責任な輩が大量発生したことが、最も残念でならない。犠牲者たちのご冥福をお祈りします。★★★★☆2026/10/03
たいたいぶん
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隣人訴訟のようにバッシングは起こる。当事件の遺族たちもバッシングがあったようだが、ここも日本の法意識の問題点だと言える。そして日本の司法における損害賠償は現行金銭による賠償しかなく命に値段を付けるという事は遺族はもちろん弁護士もしたくない事。何とか金銭以外の賠償方法が正式な手段として認定されないだろうか。さらに真実を知れば知る事自分の子供は死ぬ必要がなかったと思わされるジレンマもあるが、一方で遺族が子供の代理人として様々な調査活動をした事、当判決が学校防災の見直しのきっかけになった事は大きな礎とも言える。2026/09/11
後藤良平
1
法律の本を初めて読んだ気がする。民法709条、715条と出てきて、最初は頭が痛くなった。しかし大川小事件の判決を詳細に解説され、この裁判の意味を理解出来た。悲しいのは、我が子を失いながら教育委員会や市の不誠実な対応に合い、真実を知りたいと裁判を起こした彼らに対する、世間の対応だ。大川小以前にも実例があり、全く関係の無い第三者が『どうせお金が欲しいんでしょう?』と、誹謗中傷をする。遺族に対する脅迫事件まで起きている。日本人も変なところがある。しかし生き残りの先生は何故出てこないのだろう。年間No.35購入。2023/03/27
Ohe Hiroyuki
1
大川小学校国賠訴訟の原告代理人を務めた弁護士と消費者法の権威である教授が書いた本だ▼内容は、訴訟の解説に留まらず、民法の一般論から、法意識まで及ぶ。訴額をどのように設定するのか苦渋の決断があった等生の悩みが披見されている▼本裁判例については、多種多様な意見があるが、本書を読むと原告及び代理人がどのような思いで訴訟に臨んだか(訴訟に臨まざるを得なかったと考えているか)がよく分かる。▼内容は、一般の方でもお手に取って頂けるものであると思う。一法曹として、法律の存在価値を考える意味でも重要なテーマであると思う。2023/02/06
Daisuke Yagi
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何とも言えない気持ちになる。 報道されない“公”の闇と、それとまともに戦う民間。 それも、我が子の命を奪われた後に。 自分だったら、自分の子どもが通う学校だったら、どうだろうか…とも考えたが、考えるのを止めたくもなる。2023/07/06




