出版社内容情報
行政法理論の基層を探求する行政法専門誌第26号。宇賀による巻頭言「所有者不明土地問題について」のほか5篇を収録。◆益々充実の研究雑誌 ― 本号も重要な対談や、高質の論文・判例評釈を掲載し、行政法学の未来を拓く!◆
26号は、宇賀による巻頭言「所有者不明土地問題について」、不明所有者と裁定に関する小林論文、先端技術と規制に関する寺田論文、「独立命令」全面違憲論に関する村西論文、本質整理論に関する山田論文、所謂国家有機体論に関する足立論文、の5論攷を収録。加えてポイント判例解説は、仲野による厚木基地(行政)訴訟の評釈を収録。
『行政法研究 第26号』
宇賀克也(東京大学大学院法学政治学研究科教授) 責任編集
【目 次】
<巻頭言>所有者不明土地問題について〔宇賀克也〕
◆論 説◆
◆1 不明所有者と裁定―土地所有者不明問題から―〔小林博志〕
はじめに
? 所有者不明問題と行政手法
? 裁定と行政法学
? 小 括
◆2 先端技術と規制―技術の発展に対応する規制手法と行政組織―〔寺田麻佑〕
? はじめに―先端技術の発達と利用によって複層化・複雑化する社会
? 変化の大きな問題状況に関する現状
? 規制手法と行政組織
? おわりに
◆3 「独立命令」全面違憲論の批判的考察〔村西良太〕
? はじめに
? 行政法学説における「独立命令」
? 憲法学説における「独立命令」
? おわりに
◆4 本質性理論再論―法律による捜査活動規制論の準備作業として―〔山田哲史〕
? 本稿の目的
? 本質性理論の基本枠組
? 本質性の判断基準
? ま?と?め
◆5 所謂国家有機体論の再定位〔足立治朗〕
? 国家有機体論/同輩的性格(Genossenschaft)/法律学的鬱病
―Otto von Gierkeの所説から
? 歴史法学/国法学の「法学的」方法/所謂ゲルマン的所有権
―Paul Labandの所説から
? 学術的独創性・新規性/意志理論/支配的性格(Herrschaft)
―Carl Friedrich G?schelの所説から
◆行政法ポイント判例解説
厚木基地(行政)訴訟
最判平28・12・8民集70巻8号1833頁〔仲野武志〕
宇賀 克也[ウガ カツヤ]
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