内容説明
忠実義務に焦点を当て、生成過程とその展開を辿り、英米における考え方との異同を考察する。忠実義務を再構成し、信託のあるべき姿を描き出す。
目次
第1章 日本の信託法理と忠実義務(担保付社債信託法と信託理論;旧信託法と信託理論;旧信託法下の学説・判例の展開;新信託法における信託理論と忠実義務)
第2章 英米信託法における忠実義務の生成(イギリスにおける利益取得禁止(no profit rule)法理の生成と発展
アメリカにおける忠実義務(duty of loyalty)の誕生)
第3章 英米信託法における忠実義務論の展開(アメリカにおける忠実義務論の展開(スコット以後)
イギリスにおける信認義務・忠実義務論の展開(Underhill以降))
第4章 忠実義務の機能と今後のあり方(忠実義務の諸機能;忠実義務の類型化と再構成)
著者等紹介
姜雪蓮[キョウセツレン]
1978年中国・大連市に生まれる。2006年日本・法政大学法学部卒業。2009年亜細亜大学修士課程修了。2012年学習院大学博士課程修了・博士学位取得。現在、学習院大学法学部非常勤講師。北京大学法学院研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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