内容説明
北朝鮮やイランの核問題など、ますます混迷を深めている情勢下、新戦略兵器削減条約など、核軍縮へ向けた進展がいくらかみられた。そのような中で、アメリカの核軍縮への諸問題やNPT再検討プロセスの分析・検討にとどまらず、軍縮一般にまで議論を広げ、軍縮と国際法の関係、軍縮交渉の特徴などを考察。軍縮論の第一人者による待望の書。
目次
第1章 核兵器のない世界の展望(核兵器のない世界のビジョン;オバマ政権の核政策;米国の核態勢見直し;新START(戦略兵器削減)条約)
第2章 NPT再検討プロセスの展開(2000年NPT最終文書の履行;2005年NPT再検討会議;2007年NPT準備委員会;2010年NPT再検討会議)
第3章 軍縮の基本的問題(軍縮国際法―国際法学からの分析;軍縮条約の交渉・起草過程の特徴;軍縮における国際機構の役割;日本の非核政策と核武装論)
著者等紹介
黒澤満[クロサワミツル]
1945年生まれ。元大阪大学大学院国際公共政策研究科教授。現在、大阪女学院大学教授、日本軍縮学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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