内容説明
本書は、単なる新しい法律の解説に止まるものではなく、没収・追徴、マネー・ロンダリング、コントロールド・デリバリーの制度の基礎にまで立ち入り、これに詳細な比較法的考察を横糸として配したものである。巻末には、参照の便を考慮して、麻薬特例法、麻薬新条約、そのほか関連法令を収めた。
目次
第1部 没収・追徴の基礎理論(刑法における没収・追徴;わが国における没収・追徴制度の現状 ほか)
第2部 麻薬特例法の検討(麻薬特例法における没収・追徴;麻薬特例法におけるマネー・ロンダリング罪;犯罪捜査手段としてのコントロールド・デリバリー;コントロールド・デリバリー―手続法規定と実体法規定について)
第3部 比較法的考察(ドイツ刑法の没収―その沿革と改正;ドイツにおける利得剥奪制度の改正 ほか)