内容説明
米国では、病院によっては、外科系救急患者の半分近くは形成外科医、または、形成外科的縫合手技のトレーニングを受けた医師が取り扱うとされる。わが国でもやがてそうなるであろうと推定する。対象疾患で多いのは、皮膚(軟部組織)損傷である。したがって、皮膚損傷を正しく扱える技量が要求される。第1部では初期治療のプリンシプルを、第2部では形成外科の基本を中心に記述した。ありきたりの教科書的な記述は少なくし、著者の30年余に渡る治療経験から実際に役立つものを多くした。
目次
第1部 皮膚損傷修復のプリンシプル(一般外傷;顔面外傷;熱傷;しもやけ(凍瘡)、凍傷
肥厚性瘢痕、ケロイド ほか)
第2部 形成外科的治療を初歩から学ぶ方のために(器具と縫合材料;麻酔法、無血野手術法;手術方針の立てかた;皮膚切開と縫合法;植皮、植皮術、遊離植皮術 ほか)
著者等紹介
大塚寿[オオツカヒサシ]
1941年東京都墨田区生まれ。1968年横浜市立大学医学部卒業。1975年北里大学講師(形成外科、救命救急センター指導医兼務)。1981年愛媛大学医学部附属病院講師(皮膚科、形成外科診療班主任)。1983年同医学部助教授。1992年同附属病院助教授(手術部所属)、現在に至る。医学博士、米国医師国家試験(ECFMG)合格医、日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会専門医(JSAPS)、日本皮膚科学会専門医、日本熱傷学会専門医、ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。