内容説明
規範の本質を構成する「当為(sollen)」の検討から命令説を基本的視座とし、違法性の本質を行為無価値、結果無価値の二元論によって構成すべきこと、それ故に、正当化事由の一般原理として新目的説によるべきことを、個別的研究を通じて明快かつ具体的に、論証。
目次
序説 違法性に対する基本的視座
1 自己決定権と自殺関与罪の処罰根拠
2 自殺教唆・幇助罪の処罰根拠
3 ヒト胚とその法的保護
4 防御的緊急避難の再検討
5 責任を欠く者の侵害と正当防衛の制限
6 違法性の相対性について
7 「自招防衛」と正当防衛の制限―最高裁判所平成20年5月20日第2小法廷決定
8 Zur materiellen Legitimation der mutmasslichen Einwilligung
9 Das Leben als eine Grenze des Selbstbestimmungsrechts
著者等紹介
吉田宣之[ヨシダノブユキ]
桐蔭横浜大学法科大学院教授。中央大学法学博士。昭和20年岡山県生まれ。昭和51年中央大学大学院法学研究科刑事法専攻博士課程修了。中央大学講師、武蔵野短期大学教授、桐蔭横浜大学法学部法律学科教授、同大学院法学研究科教授を経て、平成16年より現職。平成17年弁護士登録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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