内容説明
「現代化」という名目の下で進められている明治31年制定の「法例」の改正が、世界の流れに逆行する「閉鎖的・非国際的」な内容のものであることについての問題性を指摘し、あるべき姿についての著者の主張を展開する。
目次
第1部 「法例」の「現代化」という名の「改悪」構想1―契約・債権譲渡等の準拠法(「法例」の「現代化」?―総論的考察;法例七・九条関係 ほか)
第2部 「法例」の「現代化」という名の「改悪」構想2―不法行為・物権等の準拠法(現行法例一一条関係;現行法例一〇条関係 ほか)
第3部 「動態」としての国際私法―国際企業法を素材として(国際企業法の全体像と本稿の射程;企業の属人法(従属法)とその適用範囲 ほか)
第4部 Einige Kernprobleme des japanischen Kollisionsrechts von heute(1991)(Einf¨uhrung;Internationales Zivilverfahrensrecht ほか)
著者等紹介
石黒一憲[イシグロカズノリ]
1950年福島県平市(現いわき市)に生まれる。東京都立日比谷高校卒、1974年東京大学法学部卒。同助手、助教授を経て、1991年より同教授(経済法大講座(国際私法)担当)
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