内容説明
ウィットあふれる余裕のある語り口で読者を末期オーストリー=ハンガリー帝国のケルゼンの世界、そして現代の社会と国家がかかえる問題考察の手がかりへと誘う一冊。
目次
1 ケルゼン=シュミット・シンポジウム
2 軍官僚ケルゼン
3 愛国者ケルゼン(翻訳)
4 国際法から国際政治へ
5 民主主義と保守主義の間?
6 ケルゼン伝補遺(翻訳)
7 マーク・トウェイン「オーストリア議会見聞記」(翻訳)
8 総理大臣の決闘
9 二〇〇四年夏―ヨーロッパ
10 欧米新聞拾い読み
著者等紹介
長尾龍一[ナガオリュウイチ]
1938年中国東北部斉々哈爾市生れ。1961年東京大学法学部卒業。東京大学助教授を経て、1980年より東京大学教養学部教授、1998年より日本大学法学部教授(専攻・法哲学・政治思想史・憲法思想史)
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