内容説明
家族法学の発展に寄与し、臓器移植等を扱う医事法学に先駆的な業績をあげ、2003年11月に文化功労者に選ばれた唄孝一先生への献呈論文集。先生から研究指導を受けた者ないし先生主宰の研究会で学問的刺激を受けた者が、家族と医療をめぐる法と倫理にかかわるテーマで寄稿し、人の法および医事法の「今」を映し出す。
目次
民事法における「死亡」概念“覚え書”―「死の段階性」論および「死亡概念の相対性」論の擁護
新しい親子法―生殖補助医療を契機に
日本後宮史抄
市民社会における市民登録制度に関する覚書
新たな遺言執行者像の考察
人工生殖における民法と子どもの権利
家庭裁判所創設期の家事調停事件―『転換期における家事資料の研究』をもととして
患者の自己決定権と司法判断―近時の最高裁・説明義務判決をめぐって
診療情報の利用とconfidentiality
インフォームド・コンセント法理・再考〔ほか〕
著者等紹介
湯沢雍彦[ユザワヤスヒコ]
お茶の水女子大学名誉教授
宇都木伸[ウツギシン]
東海大学法学部教授
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