内容説明
竹内門下の大野正道教授は、スカンジナビア・リアリズム法学を摂取した独自の視点から、創造説、二段階理論および相対的有因論に立って手形法学の構築を試みている。前田(庸)教授および平出慶道教授の手形学説の支持者にとってコンパクトな参考図書である。
目次
手形法・小切手法の基礎理論―手形債権移転行為有因論の考え方
手形・小切手の経済的機能
振出による手形債務の発生
手形要件としての約束手形の記載事項
手形債務負担行為の実質的要件
手形債権移転行為の成立
譲渡裏書による手形債権の移転
譲渡裏書の記載事項
譲渡裏書の効力
裏書の連続と裏書の抹消〔ほか〕
著者等紹介
大野正道[オオノマサミチ]
昭和24年富山県生まれ。昭和47年3月東京大学法学部第一類卒業。昭和53年7月東京大学大学院法学政治学研究科博士課程(民刑事法専攻)単位取得満期退学。平成2年4月筑波大学助教授社会科学系(大学院担当)。平成7年4月同大学教授。著書に『企業承継法の研究』(1994年、信山社)。『中小会社法の研究』(1997年、信山社)
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