内容説明
本書では、特に日本側と日本側の米国弁護士との連絡、意見調整、戦略の策定に関する英文の取り扱いに重点がおかれている。取り上げる課題には、組織対組織の対立関係にあり、両者同士の接触を通じて形成される過程において、変更・修正を余儀なくされる動態的関係にあるものがある。その際に定款や議事録などの文書も係わってくるが、情報取得の資料としての活用であり、第1編、第2編の応用と位置付けられる。
目次
第1章 日米法人間の組織変更をめぐる事前交渉(交渉の概略―合併か役員の総入れ替えか;米国人弁護士の必要性;問題の所在と日本側米国弁護士の一般的見解)
第2章 合併に向けての折衝(吸収合併案の提示;折衝のプロセス)
第3章 交渉のまとめ(当方米国弁護士との意見交換;臨時総会と登記に関して;最終段階の交渉)