内容説明
北海道から琉球列島までの希少魚30種の研究調査をとおし得られた知見から今“なにを”“どうすれば”“どうなるか”十年、二十年先を見据えた積極的保全のシナリオ。
目次
第1章 希少淡水魚の分布と生態
第2章 希少魚保全の問題点と展望
第3章 希少魚の現状と保全
第4章 保全生態学の理論と問題点
第5章 遺伝的多様性の保全―リュウキュウアユを絶やさないために
第6章 地域活動の意義と行方―トゲウオでの事例から
第7章 希少魚保全における公的機関の役割
第8章 希少魚保全の未来
著者等紹介
片野修[カタノオサム]
現在、水産総合研究センター中究官。理学所内水面研究部上席研究官、理学博士(京都大学)。日本魚類学会編集委員。京都大学大学院時代は淡水魚カワムツの個性と社会について研究した。その後、水田周辺の魚類についても研究し、現在では長野県上田市で河川中流域のアユ、ウグイ、オイカワ、カマツカなどの魚類群集や外来魚の生態について取り組んでいる。本州中部地区の研究者を中心に、「アユの放流と友釣りを考える会」を主催する。1956年神奈川県生まれ
森誠一[モリセイイチ]
現在、岐阜経済大学地域連携推進センター。理学博士(京都大学)。越前大野市「本願清水イトヨの里」館長。山形大学、東京農工大学、国土交通大学校でも講義をもつ。日本魚類学会自然保護委員、応用生態工学会副編集長、生きもの文化誌学会編集委員。1956年三重県生まれ
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