内容説明
昨今の自然環境への急速な改変は、身近な動植物の激減をもたらし、絶滅した種も多く数えられている。ただ、一般の人にはどの種が絶滅危惧種なのか、その知識すら持ち合せていないのが現状である。そこで本書では、あまり専門分野に偏らないよう、一般の人でも動植物の生態に関心を持てるよう、また読み物としても興味がつなげるよう、に解説した。小中学校の教師、自然志向の方達に丁度良い一書である。
目次
植物の観察(高等植物の観察)
鳥類の観察(野鳥の観察;野鳥の調査)
昆虫の観察(昆虫とは;昆虫の調査・観察のしかたと採集方法)
もちもの装備(野外での基本的な装備について)
著者等紹介
杉山恵一[スギヤマケイイチ]
1938年静岡県に生まれる。玉川大学農学部を卒業し、東京教育大学(現筑波大学)大学院博士課程修了。理学博士。静岡大学教育学部教授を経て、現在常葉大学教授。専門は昆虫寄生菌の分類。研究の傍ら自然環境の保護活動に取り組み、学識経験者、有志らで自然環境復元研究会を組織し、自然環境の復元・ビオトープの推進にあたる。その後、研究会の発展にともない全国的な活動に展開すべく、2000年7月にNPO法人自然環境復元協会に改組し、理事長に就任
近田文弘[コンタフミヒロ]
1941年新潟県に生まれる。新潟大学農学部を卒業し、京都大学大学院博士課程修了。理学博士。現在国立科学博物館植物第一研究室室長。専門の植物分類学、環境科学の調査・研究の傍ら、海岸林の保護など精力的に自然保護・保全に取り組み、中国、東南アジアへも植物調査に出向く
清水哲也[シミズテツヤ]
1968年京都府に生まれる。日本動植物専門学校を卒業し、現在環境科学(株)で生物の生態調査、アセスメント調査に従事。小学校から高校にかけて、琵琶湖周辺の鳥類の観察・研究に没頭し、読売新聞社主催の学生科学展で発表した「琵琶湖畔の野鳥の研究(1985)」で優良賞を受ける
池田二三高[イケダフミタカ]
1941年静岡県に生まれる。三重大学農学部(応用昆虫学専攻)を卒業し静岡県に就職。現在、静岡県農業試験場病害虫部長兼病害虫防除所長。専門は農作物害虫の生態及び防除法の研究。研究の傍ら、自然環境の保護活動、昆虫の希少種の保護活動に取り組んでいる
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