内容説明
労働法学会において、事務局長や代表理事を歴任し、また、東京都労働委員会、中央労働委員会委員もつとめた、渡辺章先生の古稀をお祝いする。研究者から実務家まで先生と親しい執筆者とともに、労働法学の来し方行く末を思う。
目次
労組法上の労働者について
高年法と再雇用制度における労働契約の成否―最近の3つの裁判例を巡って
私の実務手帳―セクシュアル・ハラスメントの裁判例に関する一考察
アジアにおけるストライキ中の賃金問題
労働委員会の再構成の試み
「労働契約上の使用者性」論の現状と展望―実質的同一性論と法人格否認法理の対比を中心に
労働法の解釈方法についての覚書―労働者・使用者概念の解釈を素材として
労働組合法上の労働者と独占禁止法上の事業者―労働法と経済法の交錯問題に関する一考察
戦前の労働組合法案に関する史料覚書
障害を持ちながら働く労働者の能力開発
不当労働行為救済申立事件の審査手続及び救済命令等取消訴訟を巡る問題
中労委命令と行政訴訟
変更解約告知法理の構造と展開
労災保険不支給決定の取消訴訟における要件事実
著者等紹介
菅野和夫[スゲノカズオ]
1943年3月生まれ。東京大学法学部卒業。現在、東京大学名誉教授、日本学士院会員
野川忍[ノガワシノブ]
1954年4月生まれ。1985年東京大学大学院法学政治学研究科学位取得。現在、明治大学法科大学院教授
山川隆一[ヤマカワリュウイチ]
1958年11月生まれ。1982年東京大学法学部卒業。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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