内容説明
本書は小額訴訟制度の法社会学的研究である。しかし、著者の主観的な目的をもう少し正確に述べると、解釈法社会学の方法論によって、民事訴訟法学の『手続保証の第三の波』理論が開拓した当事者参加の訴訟哲学が審理の現場にどこまで適合しうるのかを探ろうとした研究である。
目次
第1章 法的会話の解釈学
第2章 調査実施当時の小額訴訟制度
第3章 審理冒頭の政治
第4章 対話の活性化
第5章 紛争関係人の自律的参加
第6章 対席和解交渉での感情処理
終章 フォーラムの誕生―全員集合型裁判論
著者等紹介
仁木恒夫[ニキツネオ]
1968年東京都に生まれる。1991年九州大学法学部卒業。1996年九州大学大学院法学研究科修了(裁判学)。現在、久留米大学法学部専任講師。民事訴訟法専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。