内容説明
本書は、刑法総論の分野に関して私著者がこれまで発表してきた論稿の一部を纏めた初めての論文集である。
目次
第1章 ヘルムート・マイヤーの刑法理論における基本概念
第2章 ヴェルツェルの刑法理論とナチス法思想
第3章 「危険犯」をめぐる諸問題
第4章 不真正不作為犯における構成要件と違法
第5章 可罰的違法性の理論の意義と体系的地位
第6章 正当防衛における「不正」の侵害の意義
第7章 過剰防衛における「情状」と減免根拠
第8章 事後強盗罪と「共犯と身分」
著者等紹介
岡本勝[オカモトマサル]
1947年宮城県中新田町に生まれる。1971年東北大学法学部卒業。同刑法講座助手、助教授、教授を経る。現在、東北大学大学院法学研究科教授(刑法専攻)、同医学系研究科倫理委員会委員。主要著書・論文に『刑法講義各論』(共著・有斐閣)「『抽象的危殆犯』の問題性」(法学38巻2号)「放火罪における保護法益について」(刑法雑誌22巻1号・2号)「放火罪と『公共の危険』」(法学47巻2号・52巻4号・57巻5号)「『法益侵害説』に関する一考察(上)」(法学62巻6号)
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