内容説明
資本会社における少数派社員の保護の問題、なかんずく、小規模閉鎖的な株式会社および有限会社における少数派社員の利益を、多数派社員による持分支配権の濫用から如何に保護すべきかは、現代会社法の当面する課題の一つと言われており、それは、著者が会社法の研究を始めたときから、関心を持ち続けてきたテーマでもあった。その解決法の一つとして、本書は、アメリカやドイツの判例・学説上展開されてきたいわゆる誠実義務の理論に着目し、同理論の日本法への導入を試みた。
目次
第1編 序論
第2編 アメリカ法(序説;判例における誠実義務の展開;学説における誠実義務の展開;立法の動向)
第3編 ドイツ法(序説;判例における誠実義務の展開;学説における誠実義務の展開)
第4編 日本法への展開(誠実義務理論の展開;誠実義務の適用基準;具体例の検討)
第5編 結語
著者等紹介
潘阿憲[バンアケン]
1963年中国江蘇省に生まれる。’84年中国四川外国語大学日本語学部卒業。’92年法政大学大学院法律学専攻修士課程修了。’96年法政大学大学院法律学専攻博士課程修了。現在、横浜市立大学商学部助教授
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