内容説明
本書は、先ず「実行の着手の基本概念」について検討し、さらに、犯罪の基本類型に属する「間接正犯」、「原因において自由な行為」、「離隔犯」、「過失犯」、「不作為犯」、「結合犯」、「共犯」、それに「実行の着手と同時に既逐となる犯罪」等について、各犯罪類型の基本構造を明確にするため主要な学説を検討して、これらの犯罪の実行の着手時期について私見を述べることにした。
目次
1 実行の着手の基本概念
2 間接正犯における実行の着手時期
3 原因において自由な行為における実行の着手時期
4 離隔犯における実行の着手時期
5 過失犯における実行の着手時期
6 不作為犯における実行の着手時期
7 結合犯における実行の着手時期
8 共犯における実行の着手時期
9 実行の着手と同時に既遂となる犯罪