内容説明
人権宣言の実証研究から、現代的人権の「難問」に挑む個人の尊重、生存権、生命権、平和的生存権、安全等への飽くなき追究。憲法学の基層から根源的な権利を追求し続けた軌跡の集大成。憲法・比較憲法・ジェンダー法学など広汎な著作をテーマ別に編集。
目次
第1章 フランス人権宣言の「普遍性」―近代人権の史的起源を求めて(1789年人権宣言の制定と意義(1992年)
人権宣言の構造と人権の「普遍性」(1992年) ほか)
第2章 人権と女性の権利(フランス人権宣言と女性の権利宣言(1992年)
フランス人権宣言とオランプ・ドゥ・グージュ(2016年) ほか)
第3章 人権宣言と日本の憲法(人権宣言と日本の憲法(1992年)
日本国憲法とフランス人権宣言(1992年) ほか)
第4章 現代の人権論と人権主体(近代人権論批判と憲法学(2002年)
人権の観念(1994年) ほか)
第5章 難問としての現代の人権(自己決定権と「生まれない権利」―ペリュシュ事件(2013年)
生殖補助医療と代理母問題―三つのM事件(2013年) ほか)
著者等紹介
辻村みよ子[ツジムラミヨコ]
1949年東京生まれ。広島大学教育学部付属高校・一橋大学法学部卒(1972)。同大学院修士課程修了・博士課程単位修得(1978)。法学博士(一橋大学)。一橋大学助手、成城大学専任講師・助教授・教授、パリ第二大学在外研究(1990~1991)をへて1999年から東北大学法学部・大学院法学研究科教授・同大学21世紀COE/グローバルCOE拠点リーダー(2003‐2013)、同大学ディスティングイッシュトプロフェッサー(2009~2013)、パリ第二大学比較法研究所招聘教授(1999~2004)、明治大学法科大学院教授(2013~2020)。現在、東北大学名誉教授・弁護士(東京弁護士会)。日本学術会議会員・連携会員(2003~2020)、国際憲法学会理事(2014~2018)・同日本支部副代表、日本公法学会理事(1995~2019)、全国憲法研究会代表(2012~2014)・運営委員(1989~2017)、ジェンダー法学会理事長(2009~2011)・理事(2004~2020)、憲法理論研究会事務局長(1993~1995)・運営委員(1985~2015)、法務省司法試験考査委員(2000~2007)、日仏法学会理事、内閣府男女共同参画会議員・同専門調査会委員等を歴任。専門、憲法学、比較憲法学、フランス憲法学、ジェンダー法学。受賞、1990年度渋沢=クローデル賞(『フランス革命の憲法原理』日本評論社)、2010年度昭和女子大学女性文化研究賞(『憲法とジェンダー』有斐閣)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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