内容説明
「私と結婚してくれるか?」「はい」―バットマンの求婚をキャットウーマンは感涙と共に承諾した。家族を失くした孤高の戦士と、家族が居なかった孤独な犯罪者。ついに結ばれた二人は幸せをつかもうとしていた。その第一歩としてバットマンはキャットウーマンと共に、彼女の過去の罪を清算する旅に出る。しかし、その旅路に立ちふさがったのは…バットマンのかつての恋人、タリア・アル・グールだった!自らの手で未来を切り開くため、キャットウーマンは“悪魔の娘”タリアと刃を交える!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tt23836148
2
バットマンだってヒーローである前に人間なんだから普通の幸せを求めても良いのでは?こうした発想はブルース(バットマン)とセリーナ(キャットウーマン)のカップリングが描かれるにつれ、出てきた話である。バットマンが普通の人並みの幸せを求めること、これは一体どういう意味をもつのか?バットマンの周囲がこのカップリングをどう感じているのかによってそれが描かれる。それはバットファミリー、あるいは唯一無二に友スーパーマン(クラーク・ケント)とその妻ロイス、あるいは彼自身、そして彼女キャット(セリーナ)である。2023/06/05
サテヒデオ@ダイナミックひとり
1
人生の岐路に立ち、過去を清算する。未来への希望と不安とが胸に去来する。どのカップルにも起こるような事柄だが、事がバットマンとキャットウーマンの婚約だけに、一筋縄ではゆかない。本書収録のエピソードは、いずれも痛快な読後感を残すものばかり。特に二組のカップルの在り方とWデートの顛末を描いた「スーパーフレンズ」がお気に入り。ワールズファイネストが互いに相手について語るところは、読み進めるうちに涙腺をガツンガツン刺激してくれて、もう大変!2019/08/25
fap
0
「私達は対等でしょ」 婚約者がイチャイチャする話。 最後の場面はあり得る未来の一つである。 でも棺に収まって悪党たちに見送られる葬儀ではない可能性があることに安堵する。 2019/08/25
-
- 和書
- 闇の歯車 中公文庫