内容説明
コウモリを倒した唯一の男にして監獄島の独裁者―彼こそはベイン。そしていま、彼はバットマンが求めるある人物を手中に収めている。その人物と接触するため、バットマンは自殺同然の特攻任務に身を投じる。天才的犯罪者の牙城に侵入するために、バットマンは犯罪者をかき集めた部隊を結成する。アーカム・アサイラムの深奥から選ばれた連中は、危険でイカレた最悪のヴィランばかりだった。そしてそのなかには、キャットウーマンもいた。血塗られた爪を持ちながらも、バットマンを最もよく知る女性だ。急ごしらえとはいえ、この“自殺部隊”の危険性はオリジナルと遜色がない。不安定な精神、欲望、悪癖、そして裏切り…果たして彼らは、ベインの要塞から無事に生還できるのだろうか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
26
決死行というのがいいですね。今回のチームアップ、もっとごちゃごちゃすると思ったけどバットマンは何やかやリーダー向きなんだなぁ。セリーナとここまで情熱的な感じになるのも何だか良いね。セリーナの小悪魔感に振り回されるブルースにちょっとフフフとなる。最後の夜を盗まれたってのはルパンでいうところの「あなたの心ですよ」ってやつでしょうかね。コウモリは夜に活動するわけですから。この2人の微妙な距離感。何ともいえないね。何かしら心境の変化が生まれるのかな??2024/11/14
tt23836148
4
ブルース(バットマン)とセリーナ(キャットウーマン)のカップリング、うーん尊い。二人共ゴッサムという街に大切なものを奪われた者同士だから分かる、心に闇を抱えている者同士の邂逅。なぜ彼らはコスチュームを着て、犯罪と戦い、あるいは盗みを犯すのか?それは彼らにしか分からない秘密があった。故に彼ら唯一の理解者同士であり、その関係は特別なのだ。今後彼らはどうなっていき、どういう結末を迎えるのか?注視して見守っていきたい。2023/05/13
リチャード
3
バットマン版自殺部隊、人選がかなり渋いけどそれぞれに意外な役割が与えられていてチームものとしてべらぼうに面白かった!!2020/10/14
南禅寺の小僧
1
ベインとバットマンの対比からも推測されるけど、セリーナとブルースの関係が上手くいきそうな気配がないな...二人の情事の際に過去のコミックスが回想として参照されているのはわかるけど、それ以上のことはにわかファンにはわかりませんでした。二人の回想が違う?2019/05/16
サテヒデオ@ダイナミックひとり
1
作戦立案とその遂行は、きちんと計画通りに滞りなく進むのを眺めるのはそれはそれで気持ち良いが、物語としては計画が破綻してゆくのをどうリカバリーするかがスリリングで面白い。裏事情の秘匿によって、読者は作戦立案者の手のひらで踊らされるワケよ。2018/09/08