内容説明
この1年間、彼の姿を見た者は誰もいない―。狂人の手によって青白い顔の皮膚を剥ぎとられた後、深い傷を負ったジョーカーはゴッサムの表舞台から姿を消していた。だがついに、彼が戻ってきた。これまでより、はるかに残虐で凶悪な存在として…。今回、ジョーカーが魔の手を伸ばしたのは、ブルース・ウェインが家族と呼ぶ、深い絆で結ばれた人々…ゴードン本部長、アルフレッド、ロビン、ナイトウィング、バットガール、レッドフード、レッドロビンたちだった。犯罪界の道化王子は、残酷で予測不可能な攻撃をとおして、バットマンにとって大切な人々の心を痛めつける…。ファミリーの絆は喪われていくのだろうか!?
著者等紹介
スナイダー,スコット[スナイダー,スコット] [Snyder,Scott]
アイズナー賞やハーベイ賞などの受賞歴のある実力派ライターであり、DCコミックスとマーベル・コミックスの双方で活躍している
カプロ,グレッグ[カプロ,グレッグ] [Capullo,Greg]
アーティストとして『クエーサー』『X‐フォース』(以上マーベル・コミックス)、『スポーン』『アンジェラ』『ホーント』(以上イメージ・コミックス)などを手掛けてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
23
めちゃくちゃインパクトある表紙!ジョーカーの狂気が今まで以上に全面に出ている。面白いのは、単なる戦いにせずジョーカーの出自を描いたキリング・ジョーク等の名作へのオマージュも含まれていて改めてジョーカーとは?バットマンとの関係は?について言及している。兎に角バットマン好きなんだね~、ジョーカーは。中身が誰かは関係ない、純粋にバッツが好きなのです。狂気度は今までにないくらい振り切れてますけどね…。2023/02/22
F4ふぁんとむ
6
ジョーカーはバットマンの正体に興味がない。という解釈が新鮮。言われてみるとその通りなのだが。ジョーカーの異常さが際立つ1巻。2015/08/05
osakaspy
4
ジョーカーのデザインはドールメイカーの剥がした皮膚を縫合したという設定で、この外見だけで思わずウッとなるほどショッキングなデザインです。しかし読者を夢中にさせるのは、やはりそのシナリオの巧みさ。歪な姿で舞い戻ったジョーカー。バットマンは過去の事件でのジョーカーの行動を回想しながら手がかりをひとつずつ追っていきますが、その間にも次々と犠牲者が増えていきます。おなじみの部下・ハーレイやヴィラン達も巻き込んでバットマンを追いつめていくジョーカー。今度のジョーカーも決してバットマンファンを飽きさせません2014/08/27
サテヒデオ@ダイナミックひとり
4
表裏一対の騎士と道化。ヒーローが闇に身を置くからには、悪人はスポットライトを浴びることを選ぶ。ジョーカー。この男にはカリスマがある。その言葉には毒がひそんでいて、慣れた者さえ耐性までは獲得できず。バットマンも、読者も、同じように冒されて。狂う。ハハハハハハ!2014/08/01
リチャード
4
自分の顔の皮を剥いでアーカムを脱走したジョーカーが1年ぶりにゴッサムに舞い戻る話。表紙のジョーカーの笑顔にグッと来たけど、カバーをめくったらギョッとした。内容的にも、初っ端の登場シーンからキレッキレなジョーカー、顔面がド偉いことになってるジョーカー、アーカムを我が物にして好き勝手してるジョーカー、かつてないほどサイコに暴れまくるジョーカー・・・し、痺れたぜ。宣伝文句の「ヤツが帰ってくる。かつてないほど凶悪になって・・・」に偽り無し。2014/07/29