ShoPro books
フォトグラフ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B4判/ページ数 271p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784796871792
  • NDC分類 369.9
  • Cコード C0979

内容説明

1986年、激動のアフガニスタンを「国境なき医師団」と共に旅した一人の写真家。彼が目撃したアフガニスタンの光と影。フランスで累計30万部のベストセラー!世界15カ国で翻訳されたノンフィクション・コミックの傑作。

著者等紹介

ギベール,エマニュエル[ギベール,エマニュエル] [Guibert,Emmanuel]
1964年、フランス・パリ生まれ。国立高等装飾美術学校(ENSAD)に短期間通った後、1992年にナチス台頭を描いた作品『Brune』でデビュー。その後、ダヴィッド・ベー、クリストフ・ブラン、ジョアン・スファールなど新進気鋭のBD作家たちが集まる共同アトリエに参加し、彼らとの交流を通して独自の作品スタイルを確立していく。やがてアメリカ兵アラン・イングラム・コープの戦争体験を綴った『アランの戦争』(国書刊行会)や本作『フォトグラフ』の成功で、一躍人気BD作家の仲間入りを果たす

ルフェーヴル,ディディエ[ルフェーヴル,ディディエ] [Lef`evre,Didier]
1957年、フランス生まれ。生物学・薬学を専攻した後、当初は薬剤師として国境なき医師団(MSF)に参加。1984年のMSFの活動で、初のルポルタージュ写真を撮影し、以後、写真家として同活動に参加するようになる。報道写真家として『リベラシオン』『レクスプレス』などフランスの複数のメディアに写真を提供。MSFの活動では、アフガニスタンの他にもスリランカ、マラウイ、カンボジア、コソボなど世界中を駆け巡り、多くの写真を残している

ルメルシエ,フレデリック[ルメルシエ,フレデリック] [Lemercier,Fr´ed´eric]
1962年、フランス・ルーアン生まれ。1988年から1991年にかけて、オルセー美術館グラフィック部門の責任者を務め、その後フリーのデザイナーとして美術館のポスターやカタログを制作。2001年には、後進育成のためパリのアトリエ・ウルデで教鞭をとる

大西愛子[オオニシアイコ]
1953年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

26
『アランの戦争』が良かったのでエマニュエル・ギベール2作品目。写真と絵の捻らないコラージュで淡々と進むルポタージュなのだけれど、この「淡々と」というところがこの作家のミソで、さりげないながらも魅力的な間が描かれている。アフガニスタンのありのままの姿に、読んでいる最中幾度も目を伏せる。惨状に心を痛めたからじゃない。今まで何の努力も苦労もせずにぬるま湯の様な世界から踏み出そうともしなかった、そして今も踏み出そうとしない臆病な自分が恥ずかしいからだ。2016/09/10

内島菫

19
1986年にフランスの国境なき医師団とともにパキスタン・アフガニスタン国境付近を旅した写真家のルポルタージュ。そのせいか、写真とB.D.が違和感なく融合していてとても興味深いフォーマットを形作っている。たいてい写真家本人は絵として描かれ、写真は数枚(現地の人の撮影したピンボケ写真も含めて)しか組み入れられていないため、写真家=語り手の方がどこかお話の中の人物で、語られているもの=写真の被写体(人物や動物、風景)の方がむしろ有無を言わさぬ現実味をちらつかせる。2018/08/07

ぱせり

11
国境なき医師団MSFと共にアフガニスタンを旅したカメラマン、ディディエ。どんな負傷者も区別しないで治療するMSFからの戦争の眺め(?)は驚くばかり。治療を受ける子どもの将来を思うと暗澹とした気持ちになるが、アフガニスタンの人々の文化・習慣について、欧米の価値観を土台にして断ずることの傲慢さも思い知る。ディディエの過酷な帰路があって、なお繰り返し「医療設備が整っていない戦地の外科活動」に戻ってくる医師たちの存在、「でも旅については、世界一美しい国を見ることになる」という言葉が、大きな意味を持って響いてくる。2014/09/04

緑虫@漫画

1
1986年のアフガニスタンでのドキュメンタリー的な要素はあくまで表層であって、やはりこの作品の中で真に注目すべきはギベールの伝えるアフガンの大地の美しさだろう。世界の美しさに仮託して現地で起こっている悲劇を誤魔化すでもなく、逆に景色の描写に凄惨な現実を反映させて美しさを濁らせるでもない、その匙加減が絶妙。このあたりに「アランの戦争」でも発揮されていたギベールの作家的資質が現れている。2014/03/05

hobby no book

0
漫画のなかに写真を織り交ぜながら、ルポと自省がつづく。文章はそれなりにあるけれど、使われている言葉はシンプルなので、臨場感もストレートに伝わってきていい。2017/03/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7844632
  • ご注意事項

最近チェックした商品