内容説明
満たされぬ日々を送っていた学生時代、突如、冒険に開眼した〈おれ〉は「ゼルダの伝説」に憧れ、中央アジアのキルギスに降り立つ。臆病馬と秘境探索、イヌワシとの共同生活、お転婆羊と極寒の雪山闊歩、そして、誘拐婚に遭遇……。己のスキルと最新ガジェットを武器に、難敵に挑む。これぞ、リアルRPG。新時代の冒険譚だ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みき
37
冒険系、探検系のノンフィクション作家のニュージェネレーション、春間さんの本。高野秀行さんとかの本が好きな人は必ず好きになるであろう本。読めば旅に出たくなること請け合いです。プロットはキルギスで犬と羊と一緒に1000kmオーバーの旅をするだけ。それだけなのですが単純にそれが面白い。暴漢に襲われそうになっても雪山で凍傷になりかけても不思議と悲愴感がない。ここは著者さんの人徳だと思う。総じて本当にオススメの本。はやく新刊を読みたいです2022/07/08
kou
31
まさにリアルRPG冒険譚!それも、かなりの縛りプレイ(汗)。ゲームみたいにクエストを達成しいくが、この著者だから、さらっとクリアできているのであって、他の人なら即日本に帰国もしくは行方不明になっていると思う。死にかけの犬のシロの命を救ったら、そのシロが冒険において大活躍するってのが、またゲームっぽくて良かった。2021/08/31
トムトム
24
おう!新たな冒険家!育った環境がこんなに酷いか?と思わなくもないが、実は共感する。私も家は安心できる環境ではなかった。今もそう。嘘みたいだけど、現在の職場がとてもアットホームで帰る場所だと思える。動物と暮らす我が家がとても快適。そういう人のバイブルだと思いました。2023/03/26
ふじ
21
うーん、彼は勇者ではなく冒険者だと思います。生育歴上、日本に居場所がなかった主人公が、海外の冒険に目覚め、日々スキルを獲得しながら動物と共に難クエストに挑むルポ。キルギス編。スキルも高く、勿論凄い人なんだと思うけど…冒険のベクトルがあからさまに「自分の欲のため」に向いている気がして、私は合わなかったかな…2021/06/20
爺
20
満足度52021/02/17