出版社内容情報
内容説明
平凡なオタク青年のデイヴは、ある日ヒーローになることを決意した。ネット通販で揃えた自前コスチュームでさっそく街へ出るデイヴだったが、なんの特殊能力もない彼は、逆に街のチンピラにボコボコにされてしまう。が、その捨て身の行動がYouTubeにアップされ、ヒーロー“キックアス”として一躍時の人に!やがて彼は、高度な訓練を受けた殺し屋少女“ヒットガール”と出会い…?倫理コードギリギリの超問題作、ついに日本語版で登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MURAMASA
28
この本に行き当たったのは偶然。ネットで彷徨ってるときになんだか分かんないフィギュアの広告に目がいって、検索してみたらどうも映画になってるらしい、日本でも翻訳されて出版されてるってことで、どんなもんか予告編を見てみたらなんだか面白そうなのでbk1で注文してみました。introductionに「グラフィック・ノベル」って言葉がありましたが、コミックというより適切ですね。スカッとさせてくれる要素はまるでなくて、主人公はいけてないオタクで、ヒーローごっこのあげくにボコボコにされ、クルマに轢かれて入院してるし、 続2010/11/28
PSV
8
日本のマンガでは追い付けない、入り込めない領域にある超越。ドラマ、アクション、ロマンス、バイオレンス、総てが完璧に混ざりあい調和を奏でている。ヒットガールがカッコ良いとか、ヒットガールがクールとか、ヒットガールになら殺されても良いとか、まあそんなこともあるのだが、これは、ボクがボクとして生きる、ボクらのための物語だ、と、厨二くさいことを言ってみる。戯言だけど。ともあれ、一度は読め。とにかく読め。四の五の言わず、読んでみ。 ★★★★★2011/05/12
タク
8
血とヴァイオレンスと時々青春。しかも地獄の裂け目しか見えてない。暗黒ロードまっしぐら。全編に漂う歪んだ自意識のパワーと「成熟しろ」「世の中って楽しいんだぜ?」と説得に掛かる大人達を 「ウゼー死ね」と撲殺しかねない悪意。素晴らしく思春期的。表紙の海外ヒーローとは思えないデイヴの華奢な後ろ姿を見た瞬間に、本作の成功を確信した/絵柄もかなり日本人に馴染みやすいタイプなので、海外コミックが初めての人にもオススメ 2011/03/09
トーマ
7
やっぱり映画より原作が好き。2017/06/10
garth
7
「オタクはドライブにも行かねえし、ギャング映画も観ねぇ、腕立てもしねぇ……」映画版の問題は、やはりアンチヒーロー・コミックをヒーローものとして映画化してしまってるところだよなあ。これは正しく不快なコミック。2010/11/20