目次
第1章 ファンダムの解剖学
第2章 「愛」か「純粋な憎しみ」か―基底主義的セクト主義と移行的コスモポリタニズム
第3章 「フィーニアン・バースタード」―エスノグラフィーの「ナーヴァス・システム」
第4章 「このアタッキング・プレーだ!」―セルティック・ファンダムにみるサッカー美学とディアスポラ的想像力との節合
第5章 セクト主義人種差別の位相
第6章 アイデンティティ、儀礼、都市神話
第7章 誰の偏見に抗するのか―「オールド・ファーム」における人種差別と「白人性」
著者等紹介
小笠原博毅[オガサワラヒロキ]
1968年生。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。早稲田大学政治経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程修了。社会学Ph.D。スポーツやメディアにおける人種差別と人種的思考を主な研究テーマに据え、カルチュラル・スタディーズの視座から近代思想や現代文化を考え、論じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辻井凌|つじー
1
グラスゴーという世界を代表するサッカー都市を舞台にセクト主義やプレースタイル、人種差別などのトピックをフィールドワークを通じて考察していく。めちゃくちゃ面白い。みんなで読み合わせて理解を深めたい一冊。おもしろかったけど、非常に難しい本だったのも事実。自分の脳みそや読書能力のつたなさを思い知る本でもあった。また一章ずつコツコツ読んではノートに書き、理解を深めるしかないかな。読書会やっていろんな人の話を聞いてみたいけど、これだけ自分が消化しきれない本を取り上げる自信がない。おすすめ!2022/11/03