内容説明
フロイトが「死の欲動」概念を初めて提出した『快原理の彼岸』は、今日にいたるまで学派の内外を問わず、つねに問題の書として扱われ、数々の批判や論争にさらされてきた。この奇抜で難解なテクストを精読し、死を単なる生の否定、裏返しとする一般常識に立ち向かったフロイトの挑戦の意味を、現代生物学の成果と照らし合わせながら検証する問題の書。
目次
第1講 無意識の時代
第2講 想像的解釈とメタサイコロジー
第3講 反復強迫の射程
第4講 死は欲動するのか
第5講 拮抗する生と死
第6講 攻撃するタナトス
第7講 人間―この残酷な存在
著者等紹介
小林敏明[コバヤシトシアキ]
1948年岐阜県生まれ。1996年ベルリン自由大学学位取得。ライプツィヒ大学教授資格取得を経て、現在ライプツィヒ大学東アジア研究所教授。専門は、哲学・精神病理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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